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生徒指導〜ネガティブな言葉はなぜダメ?

私が生徒指導でモットーの一つとしているのは、ネガティブな言葉を使わない、使わせないということです。

絶対に無理、私にはできない、めんどくさい、私は〇〇だかダメ、疲れたよね〜 などなど

思春期のこどもだったら当たり前に使い、あいさつや呼吸のように使っています。これらの口癖に気づき、言わないように意識することが非常に重要とかんがえているのです。

なぜ、ネガティブな言葉を言わない方がいいのか

これには根拠があります。みなさんはNLPという言葉を聞いたことはありますか?

NLPとは1970年代にカリフォルニア大学に在籍していたリチャード・バンドラーとジョン・グリンダーが3人の天才セラピストを分析し研究をスタートさせた心理学です。元々は欧米を中心にセラピー(心理療法)の分野で急速に広まりましたが、現在ではその驚異的な効果性を得るために、教育分野、医療、世界のトップビジネスシーンやスポーツの世界などでも幅広く活用されるようになりました。

私のとても簡単な解釈だと、脳のしくみをもとにして、人間の心理状況を分析しているものです。その中で、脳の驚く仕組みを学びました。それは…

RAS(網様体賦活系)

というものです!

簡単に言うと、脳の中の検索エンジンのようなもので、その検索エンジンが発動するために必要なもののが、「意識」「言葉」です。

例えば、あなたが車が好きだった場合、高速道路でついつい車種を見ちゃうなんてことありませんか?または、あなたが洋服好きで欲しい洋服があった場合、それを着ている街中の人を見つけてしまうなんてこともあるかもしれません。でも、別に興味がない人にとっては、ただの風景だったりするわけですね。

この現象は、RASが作っているのです。いつも気にしていること、または言葉にする回数が多いものは、RASが検索にかけ、瞬時にそれを認知するよう指令を出します。たくさんの情報の中で、それにすぐに気づけるようになるというわけですね。

ネガティブワードが検索ワードになる

さて、ここからが本題です。いつもネガティブな言葉を言ってしまう人のRASはどうなるでしょう。それが検索エンジンにかけられるわけですから、当然それをさがしだそうとしますよね。

例えば、私には無理だよ、を検索エンジンにかけると、自分ができない過去の経験などを探します。また、すこしでも失敗するとそれが人より強く認知され、恐怖を感じるようになったりするのです。

つまり、自分ができる人ではないからそれを言ってしまう、のではなく、言葉にすることでできない自分ばかりを探してしまうために、自信がなかったりするのですね。

さらにやっかいなのは、その検索ワードは、自分で発しているものでなくても作動してしまうということです。つまり、いつも一緒にいる友達の口癖がネガティブのものであれば、やはりRASが働いて同じようにネガティブなことを探しはじめてしまうのです。

だから、学校全体での環境づくりが超重要

以上のように学んだわたしは、ゆくゆくは学校全体に指導の波を広げたいと考えています。だって、1人でいくら言っていても、ほかのクラス、先生がネガティブワード連発だったら同じようにRASが発動してしまうわけですからね。

今後の目標の一つにしています。





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