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初の子連れ海外旅行 in 台北

僕の海外滞在経験はあまり無く、当時の色々な不自由を思い出しては快適な日本から出てわざわざ疲れに行くのもなーということを、旅行に行けそうなスケジュールが出現するたびに考えていました。

それにしても文字に起こして改めて思いましたが、「疲れに行く」という表現がひどい。

今回はそんな僕が、3泊4日の台湾旅行に子連れで行ってきた話を書いていきたいと思います。久しぶりの海外旅行でした。

知見集め

行くと決めたその日のうちにエバー航空のチケットを三人分と、台北の都心に近い手頃なホテルを3泊4日分取って出足は好調でしたが、いかんせん初めての国。ほぼゼロから情報収集をしていく必要がありました。この時点での台湾のイメージは「タピオカとマンゴーの国」。このままでは娘がタピオカかマンゴーになってしまう(くらいどっちもよく食べる)ので、他の情報も仕入れなくてはなりません。

そんな諸々の情報ですが、今回はちょっと思いつきで、ほとんどの情報を社内とnoteから得ることにしました。

まず第一に、弊社には台湾人のエンジニア(エレンさんといいます)がいるので、生きた情報をシャワーのように享受することができました。彼女の情報により旅が立体的に想像できるようになり、また、不安がグッと和らいだのは言うまでもありません。

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※これで全体の10分の1くらいの量。おすすめスポットをわざわざリスト化してSlackのDMでどーんと教えてくれた。親切さと勢いと物量が圧倒的。

また、弊社広報のもりもとさんがPOCに入るちょっと前に敢行したマッシブ&ストロングな旅の記録は、子連れ旅の強力な知見となりました。(この行為自体にも勇気をもらえた。)

あとは、noteディレクターの平野さんの記事で台湾における現金の重要性を学んだり

有賀薫さんのこちらの記事で朝ごはんに夢を見たり。

ということで、noteや社内の知見を活用して有力な情報を集め、初めての子連れ旅の準備をスムーズに進めることができました。

実際に台北で過ごした感想

率直な感想は「あ、ここなら住めるぞ」ということ。それくらいに快適に過ごすことができ、以前滞在したことのあるアメリカやヨーロッパには無い印象を得ました。なぜそう思ったかをいくつかのトピックに分けてご紹介します。

1.食べ物がおいしくて、安い。

食のプロである有賀薫さんが激推ししていた朝ごはん、「鹹豆漿(シェントウジャン)」を始めとして、台湾の食べ物は日本人の口に合うものばかりで、食事に際してほとんど構えることがなかったのが楽でした。

それでもやはり日本と決定的に違う部分(セブンやファミマ問わずコンビニでは絶対に八角の匂いがする、とか)もあり、ちょうどいい感じの非日常を味わえたのもよかったです。娘も普段食べないようなものをいろいろ食べることができてご満悦でした。(特にタンピン(蛋餅)という卵焼きをくるんだクレープみたいなものがお気に入りだったようです)。

マンゴーがたっぷり乗ったカキ氷や、饒河街観光夜市で食べた胡椒餅(あらびき肉がぎっしり入ったパン)、永康街で食べたネギ餅など、台湾でしか食べられない美味しいものもたくさんありました。

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また、食べ物の値段がとにかく安いということは強調してもしきれません。

東京だと一杯600〜700円くらいするタピオカミルクティー(大)が、台北だと日本円換算で150円くらいだったり、コンビニでペットボトルのお茶を買っても70円くらいだったり。

朝ごはんに至っては、3人で朝から小籠包や鹹豆漿などをおなかが爆発しそうになるくらい食べて500円弱とか、ちょっと大丈夫なの?と少し心配になる価格破壊っぷり。

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※1枚目の写真の揚げパン(油條)も地味にデカいが、豆乳もなみなみと提供されている。よく考えたらこれでおなかがいっぱいにならないわけがない。

しかし食文化が似通っていて安心できる台湾においても、さすがに臭豆腐(発酵食品である豆腐をさらに発酵液に漬ける代物)は初心者にはレベルが高すぎて、手が出ませんでした。。

それでも夜市に足を踏み入れた瞬間、目がシパシパするような臭豆腐の洗礼を受けて明確な「異国」を強烈に実感することが出来たのはきっと娘にとってもいいことだったと思います。

2.街がきれい

子連れ海外旅行ということもあり、正直言ってトイレの衛生事情はかなり懸念していました。自身の数少ない海外滞在経験に照らしても、最もストレスがあったのは街中のトイレの衛生状況でしたし、なんといっても娘はおむつが取れてから初の旅行。排泄に関してあまりナーバスにさせたくないなというのもありました。

しかしそれは見事に杞憂でした。台北は欧米と違い、街のトイレがとにかく綺麗。夜市の公衆トイレでさえ、下手な日本の駅より綺麗だったりします。

また、地下鉄は完全飲食禁止(水さえ不可)という徹底ぶりで、行政が本気で街を美化しようとする気概を感じました。大通り沿いにはゴミも全く落ちていませんでした。

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※大通りから一本入ったバイク天国の図。これもまた、強烈に異国を感じられて良い。そしてゴミは全く落ちてない。

3.子供・子連れに優しい

子供を連れて地下鉄に乗っていると、お兄ちゃんもおばちゃんもスッと席を譲ってくれたりしました。見ず知らずの土地でこういう配慮をされるとその土地への評価がダダ上がりとなってしまうのは当然です。

また、今回は天気が悪かったので全く行けなかったのですが、上述のエレンさんのリストには子連れで行ける公園のラインナップもありました。例えば都心にある大安森林公園とか。都心のど真ん中にこんなに大きな子供の遊び場があるのは本当に羨ましいというか、行政運営に余裕とポリシーを感じるというか。

これに関連して、台北の地下鉄はフルバリアフリーの様相を呈していて、ホームと車両の間のギャップがほとんどないのも驚きでした。ベビーカーを載せるのは全然余裕。車椅子でさえ日本で使うスロープみたいなものは一切不要。お題目ではない、全体最適の下にユニバーサルデザインが徹底されているのが実感できて、この点はかなり感動しました。もちろん全駅にホームドアも完備。

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子連れ旅はままならない、けど

今回は子連れで行った初めての台湾で大いに感動した話を書きました。

幼い子連れ旅は正直いいことばかりではありません。とにかくままならない。子供はすぐに抱っこをせがむし、それでいて土地勘がないから死ぬほど歩くし、とんでもないタイミングで「おしっこしたい」とか言うし、今回のように雨が降ったからと言ってどこかでのんびり過ごすと言う選択肢もあり得ません。

それでも、快適な街で色々なものと出会うことができ、シンプルに行ってよかったなと思えました。娘にもいい刺激となったようで、たまに思い出したように偽中国語みたいなのを喋っています。(そのあとに必ず「タピオカおいしかったね!」と言う)

いい思い出しかないので、台湾は必ず再訪することになると思います。今度はもう少し語学をブラッシュアップして、より深く楽しみたいと思っています。(まずは英会話なんとかしろという感じですが、、)


より長く走るための原資か、娘のおやつ代として使わせていただきます。