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40歳ローン持ちが独立を決めた理由

こんにちは、羽田と申します。初noteです。

この度、新卒で入社してから17年間務めたマイナビ社を退社し、独立する事にいたしました。

子供3人と住宅&自動車ローンを抱え、40歳という年齢で独立する事のリスクはよくよく分かってはいたのですが、決めてしまったので仕方ないですね。独立します。

で、会社を離れるのでnoteをこれから活用していきたいなと思って本名で色々発信していきます。どうぞよろしくお願いします。

僕の個人サイトはこちらです。3時間くらいで作った割にかっこいいんじゃないかと思っております。今は複数の会社のコンテンツ企画や講師業をやって生計を立てたり、自分で学生や若手社会人向けの街角キャリアラボというサイトの運営をしています。

マイナビで何をやっていたのか

僕はマイナビで、ざっくり言うと二つのキャリアを築いてきました。

まずは法人に対する提案型営業。特に僕の場合は大手法人が担当で、某外資系の検索IT会社さんや、エアライン、総合商社、マスコミメディア、はたまた企業ではないですが政府を相手に新規取引を成立させ、拡大させてきました。新卒採用に関するあれこれや販売促進やコーポレートブランディング等の営業もやってました。法人営業には一定の自信はあります。

で、もう一つのキャリアが新規事業開発でした。いわゆる0→1ですね。僕が立ち上げたのはMY FUTURE CAMPUSという学生向けキャリア支援サイト、キャリア甲子園、キャリアインカレというビジコン、課題解決プロジェクトというPBLプラットフォーム、学校の先生向けキャリア教育メディアの「キャリア教育ラボ」です。勿論、大失敗した企画も沢山あります。立ち上げ当初は人もお金もなかったので企画も営業もプロモーションも運営も全部やりました。

決して世間的には有名なサービスではありませんし、収支を見ると「事業」と呼べる程の規模ではありませんでしたが、その界隈ではそこそこ有名だったんじゃないかなと思います。競合や前例がなく、マーケットとして成立してない(つまりニーズがあるのかないのかどうかよくわかんない)割には頑張ったんでないかなと思ってます。また何より、参加してくれた高校生や大学生がぐんぐん成長しているのを見るのは本当に感慨深かったです。

何故辞めようと思ったのか

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自分でゼロから立ち上げたサービスですから、子供みたいなものです。それを自分の意思で離れるのには相当の葛藤がありました。

ただ、自分のやりたい事と会社にとって適切なものが少しずつズレてきている感覚がずっとありました。責任者である以上、会社に属するいち組織としてやらないといけない事がある。でも僕がやりたいのはそれじゃない。

やりたい企画があっても「でも会社にとっては違うよな」と自らブレーキを踏む機会が多くなってきました。ユーザーは喜ぶけど、会社は喜ばない。ビジネスである以上、勿論頭では理解してるんですが。

でも、自分のこの先の生き方を考えた時にこれでいいのかなという思いが強くありました。ずっと悶々としていたのです。

マイナビ社は成長を続けていますし、そのまま残る事も出来たとは思います。会社として新しい取り組みを色々始めようとしてるのも何となく分かってました。

ただ、僕自身が40歳になったという事実が大きかった。何故か、自分の人生の残りの時間を強烈に考えてしまったのです。このままずっと、悶々としながら、なにかを我慢して生きる事が正解なのだろうかと。

それは違うなと思ったのですね。

問題なのは、僕が疑問を持ってしまったということ。人には色んな考え方と生き方があり、人によって正解なんて違います。でも僕の場合は自分に疑問を持ってしまった。そんな感情に僕自身がどう付き合うか、というだけの話。

我慢して溜まったストレスや不満、誰かの悪口を飲み会で愚痴って吐き出して溜飲を下げる。あーめんどくせえなぁと思いながら会社に向かう。そんな40代にはなりたくないなと僕は思った。

自分のやりたいことが他にあるのに我慢する生き方でいいんだっけ、僕はもう40歳なんだぜ、と思ってしまったわけです。ロックンロールの洗礼をティーンの時に受けたのに、そんな生き方でいいのかなと。

あと大きかったのは、幸か不幸か僕がキャリア支援の仕事をしていたことです。
学生に対するキャリア支援とか言っときながら、そんなダサいオッサンがやってるのは、ある意味企画に対する冒涜だよなと。

思い込みが強いタイプなので、一度そう思っちゃったらもうダメでした。

と、いうわけで辞める事にしたのです。辞める事自体にはほぼ悩んでないので、「決めた」という感覚ですらないです。40歳になるまでそんな事思ったこともなかったんですが。不思議ですね。
他にも色々理由はあるんですが、これ位にしておきます。

独立を選んだ理由

では何故独立を選んだのか。実は転職活動はしていました。好待遇でのオファーもいただきました。
ただ、オファーをいただいたのは全て転職エージェント経由で、更に同業でした。

新卒マーケットや学生のキャリア支援という意味では、マイナビに残ってやったほうがいいと思いましたし、このマーケットのビジネスモデルを考えると、きっといつかまた同じ葛藤に出会うだろうなと思ったのです。だから同業からの選考は全て辞退しました。

その後、「行きたい!」と思った会社もあったのですが、そこは残念ながらご縁がありませんでした。でも、とある会社の最終選考が僕のその後の進路を決定づけたのです。

その会社の最終選考は新規事業の提案でした。あるお題を与えられ、それに対してプレゼンしたのです。

僕からするとそのお題はなかなか達成するのが難しいお題でしたが、「これなら何とかやれないことはないかな・・・」と非常に現実的なプランをプレゼンしました。ただ、我ながら打算的でつまんないプランでした。つまんないけど、まぁお題は達成出来るだろうと。

プレゼン選考を終えて一週間位経った後、不合格のお電話を役員の方からいただきました。その際、わざわざご丁寧に理由を説明いただきました。

「羽田さん、置きに行きましたよね。これまでのご経験から達成可能なプランを練っていただいたのだと思いますが、僕らはそういう会社ではないんです。難しくても理想を突き進む会社なのです」。

ざっくり言うとこんな感じのフィードバックをいただきました。ガツンと来ました。僕は自分の弱さ、甘さを痛感させられたのです。

これまでも、自分のやりたい事を会社の方針のせいにして我慢してきました。今回プレゼンした提案も、別に僕がやりたいことではない。でもお題のせいにして、打算的なプランを提案してしまった。

結局、僕は他責にしてるだけだなと思いました。

そしてそんな自分が嫌で会社を辞めるのだから、転職先は妥協すべきではないと考えるようになりました。では究極的にやりたいことはなんだろうか?

やりたい事でどこまでやりきれるか、試してみたい

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これまでも何かを新しく企画して立ち上げて形にしていく、という事はしてきました。でもそれは、あくまで会社のミッションや事情に合わせてやってきただけでした。勿論、会社から投資してもらい、使えるリソースがあったからこそ出来てきた事でもあります。でも、上述した通りそれは僕がやりたいことではなかったのです。

じゃあ、巨大な資本の助けもない代わりに自分一人でやりたい事をやったらどこまでいけるのか。
それを試してみたくなりました。というか、試さないとダサいなと思ってしまいました。

だから、一人でやってみようと思ったのです。他の人がどう思うかとか、自分の仕事に対する会社からの評価とかを気にして、やりたい事に歯止めをかけたくなかったのです。

一人で、僕の思うがままにやってみたいと。

そういえば僕は、学生時代に漫画家になりたかったのです。漫画家って、編集やアシスタントはいるもののあらゆる裁量権が一人に集中しやすい仕事だと思ってます。自分の美学や価値観を原稿に凝縮させるのです。

感覚としては、それと似てます。漫画ではなくてサービスだけど、自分のやりたいようにやろうと。作品としての僕のサービスを作ってみたいと。

勿論、漫画と同じで人気が出なかったら終わりです。それはまぁ、仕方ないですね。ビジネスとやりたいことのバランスをどこでどう取るのか。それすら勝負です。

人生100年時代とか言われてるので、人生はひょっとしたらまだまだ続くのかもしれません。でもなんだか、僕は残りの人生はあっという間だと感じています。他の事にストレスを感じたり我慢をしている余裕はないなと思っています。

とはいいつつ、子供もいますしローンもあります。貯金なんてそんなにありません。やりたい事をやる代わりに、お金もちゃんと稼いで自分達の命を食いつないでいく必要もあります。

それも含めて、自分次第。滅茶苦茶怖いですが、ワクワクもしています。

noteでは、個人的な思いをあんまり推敲せずに生っぽく書いていきたいと思います。フォローとかしてくれると、嬉しいです。スキ!というハートマークつけてくれると嬉しいです。
今後ともよろしくお願いします。

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