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令和蝉合戦みんみみ

 まだテンションが万全ではない蝉たち。彼等のヤル気ない「みんみん」を聴くと、ついつい発破をかけたくなるのは私だけなのか。
多分、そうでしょう。虫に「もっと本気出せよ!」とか「燃えた魂を見せてみろ!」とか、叫ぶほど皆暇じゃないだろうしなぁ。

熱血プレーで有名な松岡先生は、人間相手の対応。私は虫相手の対応という事で、一応棲み分けが出来ていて、たまに打ち合わせをしなかったり、しなかったり。

全国春虫夏虫秋虫冬虫、冬虫の虫は何の虫協会
東京本部 鳴声本部長
という長い肩書を持つ私ですから、やはり夏虫たちにはとことん頑張って貰わねば。
因みに、Wikipediaに載っているツクツクボウシの説明が、なんか本気で面白いです。


鳴き声は特徴的で、和名もこの鳴き声の聞きなしに由来する。鳴き声は「ジー…ツクツクツク…ボーシ!ツクツクボーシ!」と始まる。最初の「ボーシ!」が聞き取りやすいためか、図鑑によっては鳴き声を「オーシツクツク…」と誤った表記をすることもある。以後「ツクツクボーシ!」を十数回ほど繰り返しながらだんだん速度が早くなり、「ウイヨース!」などと表現される鳴き方を数回繰り返したのちに、最後に「ジー…」と鳴き終わる。
(Wikipedia ツクツクボウシより)


図鑑の誤りを指摘したり、この三点の使い方。只者ではない気がします。編集した方は、一体何者なんだ。特に「ウイヨース!」のところなど、これ以上にない表現な気がする。
という事で、皆さんもツクツクボウシの物真似をしなければならない、という事態になった際は、上記の流れを思い出してみて下さい。

ジー…ツクツクツク…ボーシ!ツクツクボーシ!
ツクツクボーシ!  ツクツクボーシ!
ツクツクボーシ! ツクツクボーシ……
ウイヨース! ウイヨース! ウイヨース!
ジー…

(世界よ、これが日本のツクツクボウシだ!)


そして、以下は代表的な蝉たちの鳴声です。


アブラゼミ

鳴き声は「ジー…」と鳴き始めたあと「ジジジジジ…」とも「ジリジリジリ…」とも聞こえる大声が15-20秒ほど続き「ジジジジジー…」と尻すぼみで鳴き終わる。単調で、抑揚のあるニイニイゼミと識別出来る。この鳴き声は昼下がりの暑さを増幅するような響きがあり「油で揚げるような」という形容を使われる事が多い。「アブラゼミ」という和名もここに由来する。


ヒグラシ

オスの鳴き声は甲高く、「キキキキキ…」「ケケケケケ…」「カナカナカナ…」などと聞こえる。標準的な聞きなしとしては「カナカナ」が使われる。日の出前・日の入り後の薄明時によく鳴くが、曇って薄暗くなった時、気温が下がった時、または林内の暗い区域などでは日中でも鳴く。日暮れ時に鳴く(稀に夜中の2時ぐらいにも鳴くことがある)事から、「日を暮れさせるもの」としてヒグラシの和名がついた。
※怖い


クマゼミ

オスは腹を激しく縦に振りながら大きな声で鳴く。鳴き声は「シャシャシャ…」「センセンセン…」などと聞こえるが、前後には「ジー」という長い声が入る。また、オスを捕まえると「ジー」とも「ゲー」とも聞こえる大声を出し続けてもがく。羽を羽ばたかせる力も強力で、近くでは「ブーン」という羽の音が聞こえる。
※ブーンという表記が、なんか可愛い


ミンミンゼミ

夏の風物詩ミンミンゼミのオスは午前中によく鳴き、鳴き声は大きな声で、人間の耳ではっきり聞き取れる。標準的な聞きなしとしては「ミーン・ミンミンミンミンミー…」などであり、この鳴き声を繰り返す。この「ミン」という鳴き声は、三回ぐらいのときもあれば、五、六回以上続くときもある。


全てWikipediaからの転載です。楽をしたい訳ではないです。でも、凄く勉強になりますね!鳴声の部分を太文字にする過程で、若干の虚しさを覚える事以外は、有意義な時間でした。
皆さんも、こんなスロースターターな蝉たちを暖かい目で見守ってあげて下さい。
お前、蝉のなんなのさ、というご指摘はもっともだと思います。

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