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教育界へも波及する永守ism

今週のラジオ日経のポッドキャストの話題。

永守重信さんの著書である「人材革命~実践力人材を育てる~」。

両利きの経営で言わずと知れたビジネス界の偉人。
その方の新たな挑戦である教育産業への進出。
APUの学長に就任された出口さんや、ビジネス界から教育界でも大きな影響力を与えている藤原和博さんと同じくらい注目のその動向。

ラジオの内容は下記の通り。

■背景
偏差値偏重教育などで、学生→社会人になってもビジネスにおける実践力に欠けるとの課題感を持っており、元々モーターの単科大学発足を検討していた永守さん。

せっかくであればと話を持ち掛けてきた京都先端科学大学からの要望もあり、そこを舞台に改革に着手。(旧京都学園大学)
投資した私財は130億円。

■教育のポイント(3つのPとEQ)
・プロアクティブ→自分の頭で考えて行動する
・プロフェッショナル→専門性
・プロダクティブ→生産性

特にプロアクティブ+EQ(心の知能指数)を重視し、座学でなくフィールドワークを軸とした授業展開を推進。

■2つの大きな取組み
・教員の意識改革
→少人数の永守イズムを継承する人材を配下に置き、全体の意識改革に着手

・大ボラ=ビジョン→日本の大学で東大、京大に次ぐ3位を目指す
→絵に描いた餅ではなく、戦略的、段階的にビジョンに向けて実践

⇒その為に必要な浸透力の実践。
具体的に、職員全員と巡回でランチ会を開き、毎日現場の声を拾い、実際の授業の場にもちょくちょく顔を出されているとのこと。

■2つの興味深い取組み
・体育を必修項目にしていること
「スポーツライフスキル」→スポーツのエッセンスを通じて社会的能力を養うという取組み。

・キャップストーン
(ピラミッドの頂点に置く石)
卒業研究に向けた大学での学習の集大成。
→3~4回生にかけて、賛同する企業の実際のビジネス現場における課題解決に向けたプロジェクトに授業の一環として参加し、共同で解決策を本気で考え、実践に移すこと。

単なるプレゼン発表で終わるのではなく、例えば大学構内にある3Dプリンターを学生だけでなく企業の方も利用でき、企業のメンバーも毎回この授業に参加し、本当の意味での実践力を鍛えるもの。

学生だけでなく、設備の整っていない企業にもメリットある取組み。

ビジネス界で一代で革命を起こし、数々の経営者、ビジネスパーソンに多大なる影響力を与えた永守さんの挑戦。

毎週楽しみにしている月曜朝一のポッドキャスト。

来週の内容にも期待。

#ラジオ日経
#永守重信
#教育
#読書

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