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関学声研ブログ第118回 「結城友奈は勇者であるにおける神樹崇拝について」

みなさんお久しぶりです!ペコです!

いきなりですが皆さんは「結城友奈は勇者である」(以下ゆゆゆ)というアニメはご存知でしょうか?

たぶんこのアニメ有名(?)なので見たことある人は多いと思います。
もし見たことないよって人でも名前がどことなく特徴的なので聞いたことはあると思うのですが…
聖地は香川の観音寺なので是非とも行ってみてください。

さてそんなことは置いておいて、ゆゆゆを見たことある人ならわかると思いますが、このアニメにおいて勇者、バーテックスと並んで重要な存在の一つとして「神樹」というものが登場します。(下のイラストがそれです。)

この「神樹」とは公式では四国に現れた地の神の集合体のことで、人類を守り、全ての恵みを与えている絶対的な存在のことです。(細かい成り立ちとかはネタバレになりそうで怖いので触れないでおきます…知りたい人はアニメとノベルでお願いします。)
恐らく本編等を見る限り神道が根本にあるものだと思うのですが…
要は神々が集まって木の形になって具現化されたってことです。

与える恩恵、崇拝の方法等について差異はあるとは思いますが、存在感、崇拝する対象としての大きさとしてはイスラム教の唯一神であるアッラーと何ら変わらないものだと個人的には思います。

そんなゆゆゆの世界では神樹を唯一絶対な存在として信仰しており、そしてこの神樹は政府から政治、経済にわたって全権を委任された「大赦」(これがゆゆゆの世界における政府だと思ってもらって大丈夫です)によって管理されています。

そして神樹の信仰は事実上の政府である大赦や市民だけでなく学校などあらゆるところで行われています。

ちなみに舞台は先述しました通り観音寺(アニメでは讃州市という名前になっていますが)つまり日本です。

(※以下アニメの世界に現実の法を持ち込むという非常にナンセンスなことをさせていただきます。どうか温かい目でお願いします…)

日本国憲法第20条をここで見てみましょう。

憲法第20条は信教の自由、そして政教分離の原則を定めたものです。

これをゆゆゆの世界観と照らし合わせてみましょう。

まず大赦について先述しました通り大赦とはその世界における政府であり、それが神樹(神)を管理、崇拝している。
つまり大赦は神樹(ここでは神道と言いましょう)を国教として定めているといえます。
つまりこれは憲法に規定されている政教分離の原則に反しており違憲ということになります。
もちろん、イスラム諸国のように特定の宗教を国教として指定している国もあります。

次に教育現場における神樹崇拝については、勇者たちが通っている讃州中学でも神樹崇拝は行われており、立派な神棚なども教室に堂々と置かれています。讃州中学は讃州「市」立つまり公立の学校ということになります。公立の学校における特定の宗教に関しての教育は禁止されています。
なぜかと言うと、説明するまでもないかも知れませんが神樹が唯一絶対な存在として君臨してはいるものの、もしかしたら表に出してないだけでキリスト教徒がいるかもしれないしイスラム教徒がいるかも知れない。そういった人たちに特定の宗教についての考え、知識を無理やり押し付ける。もちろんこれは信教の自由に反しており違憲ということになります。

しかしこれが私学なら話は全く異なります。公立は国からの税金で成り立っているのに対し、私学は特定の個人(団体)によって運営されているからです。個人の宗教活動の自由は憲法に規定されており、その個人が学校を経営するのももちろん自由です。
我らが関西学院大学がキリスト教主義学校だということがいい例だと思います。

もちろんアニメの世界のことなので改善しろとかバカなことを言うつもりはありませんしそんなこと言ったら僕の好きなゆゆゆが無くなってしまいます…
ただネタが欲しかっただけなので…

このゆゆゆの世界は神世紀300年の話です。神世紀元年は2019年のこと(少しネタバレ?)なので300年後の話になります。300年も経てば法律や価値観なんかも大きく変わってるはず(例:この時代は度を超えない範囲なら体罰が許されている)なのでこれもそういうことなのでしょう。

何言ってるかわからんかったかも知れませんが(僕も何言ってるかわからないところあるので…)読んでいただきありがとうございました!

#関学声研 #関学声研ペコ #結城友奈は勇者である #憲法

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