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「スモビジ独立ってどうなん?」と相談をもらったときに伝える6つのこと

こんにちは、こがです。Ansatzという会社を2021年に立ち上げ、現在4期目。最初の2年間は1人法人として運営し、その後もうひとりのパートナーと共に活動を続けています。現在は約10名の業務委託の方々にも協力していただきながら、日々の業務に取り組んでいる状況です。

最近では、独立を考えている方々から「どんな感じなん?」といった質問を受けることが増えてきました。新幹線降りるまで、1時間1本勝負、思いついた10のこと6つのことを書き連ねてみようと思います。
(最初のタイトルは10個にしてたけど時間的にも自分の頭の中的にもそこまで書ききれなかったので6個で終了)

1.そもそも法人にするのか、フリーランスとしてやっていくのか?

フリーランスを経ず、社員(副業あり)から法人を独立したので、フリーランスとの違いを語ることはできないけれど、いつまでその働き方をするのかが不透明な場合はフリーランスではじめるのがよいかなと。個人的には「会社」として旗を立てたときにその本気度のようなものをかっていただいて発注をいただけたのではないかと感じるケースもあり、根を張ってやっていくぞ!と考えているのであれば箱を用意するほうが良いのではないかと思う。

法人化するデメリットの1つは「役員報酬」で、独立して得られる金額的なインセンティブを受け取りづらくなる、というのはあるかもしれない。が、これは超短期的な目線の話で、中長期で見たときにはそこまで影響しないように思う。

2.法人を立てると決めたときにイニシャルで発生するコストは?

0円起業のようなフレーズは世に溢れているけれど、「登記」や「資本金」に加えて社印の作成費用など、先に出ていくお金は少なく見積もっても50万円程度は必要になるはず。 少しでも安く済ませたい場合、登記する自治体で行われている創業支援(認定特定創業支援事業)に参加することで登記費用半額になったりするから先に調べておくのがよい。
ちなみに僕は千代田区で登記したのに、ろくに調べず杉並区の創業支援に参加したことで、せっかく行ったのにこの恩恵を受けることはできませんでした。ばか。

資本金については取引する企業の規模が大きい場合、影響すると言われてたりするけど、4年やって資本金が問題で取引できなかったケースはなかった。少なくとも100%自分で株をもってはじめるならそこまで意識しなくて良いのでは?と思う。

3.創業時にやっておけばよかったと思うことは?

士業とのお付き合いはなるべく早くから行うこと。 特に税理士、弁護士は最初から取引を始めておくのがよい。ある程度しっかりとした契約をすると安くても月5万〜10万円程度は発生するだろうけど、相談はいきなりくるものだし、特に弁護士に相談できる窓口がないというのはリスクでしかない。 最初はスポットで少し割高になったとしてもいいから、とにかく早々に相談できる窓口を用意するのは大切。

あと、銀行口座を2つ用意すること。僕は最初使い勝手のいいネットバンクだけで運用してたけど、融資や経営セーフティ共済のことを考えると窓口のある口座を用意する必要があり、これら2つを最初から意識しておくべきだった。 ちょっとカッコつけてメガバンで進める必要は全くなく、経営に寄り添ってくれる地銀など探しておくといざというときに相談できる窓口ができるのでおすすめ。

会社名はわかりやすい名前にせよ、みたいな言説があるけどうちの会社のようにドイツ語からとってつけてたら、ドイツに縁のある会社とお取引がはじまったりして、まぁそこはなるようになるから自分の好きなようにつけたらいい。

4.意識して取り組んでよかったと思うことは?

リカーリング(継続)の契約を中心としてお取引を行っていったこと。30歳を超えた創業で、一定家庭を守るという観点でも安定した基盤を作ることの優先度が高かった。スポットでまとまったお金がはいるような仕組みではなく、先1年間くらいの月次売上がおおよそ見えている状態をつくることを最優先でおこなっていたことは大正解だった。 Recurring Revenue is King!

あと、これは自分だけな気もするし、キャッシュフロー的には微妙だけれど最初1年くらい、多くの支払いをデビットカードでやったのも個人的には悪くなかったと思うw
あとからまとまったお金がなくなる可能性があることのほうが怖く、細々したものやサービスの発注はデビットでその場でお金を支払うことで銀行にある金額が即ち会社としてのキャッシュという状況は健全な感じがしてよかった。

5.独立してよかった?

独立してよかったか聞かれたら「楽ではない」という中途半端な回答になる。安易に人におすすめすることはできない。

結局土日も関係なく働いてるし、正直「独立最高!楽しい!」みたいな感覚が強いかというとそういうわけではない。むしろ、明日どうなるかわからないという不安な気持ちのほうがやっぱり強い。ふとした瞬間に「俺は、、いつまで生きられるのだ、、、」と物思いにふけることもしばしばある。

ただ、すべてが自己責任のなかでやれるということは自分にとってはありがたい環境であるなと感じている。例えば、いまコーヒースタンドをやれてるのは確実に独立した結果。やりたいと思ったことをその場で推し進めていくことができるのは独立してやる大きなメリットだと思う。

6.数年経った、いまの悩みは?

一番の悩みは人。「The 属人性」というやり方が悪いとは思わないけれど、この先10年後も同じ様に働けている自分の姿をイメージできない。なるべく人を巻き込んで事業として成長できるような形を描いていきたい。

あとは「リファラルの先」をどう描くかも考えている。自分のリソースが今仮に埋まっていたとしてもそれはあくまで今時点の話で、基本的に案件というのは生き物と同じで始まれば終わるものなので、いつまでも周りの関係性から生まれるものに頼るのは弱いと思っている。しっかり自ら動いて案件を作りにいく動きもやりたい。ここはすでに動きはじめているので頑張る。


独立したらお互い助け合いだと思っている。みんなで頑張りましょう。
僕も頑張る。
僕の経験でよければいつでもお話させていただくのでDMください!


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