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Memo|プロダクトマネジメント ―ビルドトラップを避け顧客に価値を届ける

パンチラインだらけのむちゃくちゃいい本だった。

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以下、抜粋メモ
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ビルドトラップとは
・組織がアウトカムではなくアウトプットで成功を計測しようとして行き詰まっている状態
・実際に生み出された価値ではなく、機能の開発とリリースに集中してしまっている状態
プロダクト主導の組織を作るために
・適切な責任と構造を持つプロダクトマネージャーの役割を作る
・優れた意思決定を促進するような戦略のもとで、プロダクトマネージャーがうまく機能するようにする
・実験と最適化によって作るべきプロダクトを決めるというプロセスを理解する
・適切な組織の方針、文化、報酬によってみんなをサポートし、プロダクトマネジメントを成功させる
顧客が価値を認めるのは、自分たちの問題が解決したり、要望やニーズが満たされたりしたときだけ
本質的にプロダクトやサービスに価値はありません。価値があるのは、顧客やユーザーにとって意味のあること、つまり問題を解決したり要望やニーズをかなえたりすること
プロダクト:価値を運ぶもの(価値を運ぶために人の手を介在しないもの)
サービス:人の手を使ってユーザーに価値を届けるもの
プロジェクト:特別な目的を持った作業のかたまり
プロジェクトはプロダクト開発の欠かせない一部ではありますが、プロジェクトだけを考えるという発想は悪影響を及ぼします
プロダクトマネジメントには既知の未知(検証事項や調査すべきポイントがわかっている問題)を認識して調査することと、未知の未知(自分が知らないことを知らない状態)を減らすことの双方が含まれる
なぜそのプロダクトを作っているのか、どんなアウトカムを生み出すのかと言った点をチームが忘れないようにするのもプロダクトマネージャーの仕事です
ソリューションを考えるのは顧客の仕事ではありません。それはあなたの仕事なのです。あなたは顧客の問題を深く理解し、いちばん良いソリューションを考えなければいけないのです
プロダクトマネジメントはシステム全体を見ます。要件、機能コンポーネント、価値提案(バリュープロポジション)、UX、ビジネスモデル、価格モデル、全体の統合などです。そしてどうやってプロダクトで企業に収益をもたらすかを見つけるのです。組織の全体像を理解し、体験だけでなくプロダクトそのものを組織にあわせる方法を見つけるのがプロダクトマネジメントです。
優れたプロダクトマネージャーは、顧客の具体的な問題を解決する視点を保ちつつ、ビジネス目標を達成するプロダクトを開発したり、最適化したりする方法をみつけられます
なぜ作るのかわかっていないのに、何を作るかなんて言えますか?解決すべき問題がわからないと、適切なプロダクトがどんなものなのかわかりません
健全なプロダクトは最終的には健全なビジネスにつながります。つまり、プロダクトの指標は、プロダクトの健全性とともにビジネスの健全性も示します
私たちは問題がなにかわからなくても、問題を解決しようとしがちです。私たちの脳はソリューションを考えるのが大好きなのです。ですが、これはビジネスにとってはリスクです。問題を根本的に理解していなければ、適切なソリューションを意図して作ることはできません。


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