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映画レビュー(弱虫ペダル 実写版)

今朝は朝から映画館へ。見たかったコンフィデンスマンと弱虫ペダルのどちらを見ようか、うまく行けばどっちも見ようと思っていた。
しかし想像以上にコンフィデンスマンが人気で朝イチの回でも最前列位しか席が空いていなかったので弱虫ペダルの方のみ鑑賞した。
(感想について述べたいと思いますが、途中からネタバレになりますのでこれから見に行く予定の方は注意してお読みください。)

弱虫ペダル 実写版の感想としては、うーん自分にはあまり合わなかったなーという感じ。
全体的に豪華俳優を使っているからか、顔のアップ映像が多く、こちらが顔を背けてしまう、直視していられない映像が多かった。
原作でも顔のアップのコマは多いと思うが、それは1ページのなかの1コマ中でのアップであり、映画館の大きなスクリーンで顔のどアップをバンバン写すのは見開きぶち抜きで顔のアップ絵を見せているようなもので、ちょっとうざったく感じてしまった。
漫画原作の実写化における原作準拠というやり方について、今後続編があるなら少し改善してほしいと思った。
(余談だが、映画中の映像の見せ方については、北野武監督が凄く分かりやすい解説をしているのを聞いたことがあり、それはつまり因数分解だということで「北野武 因数分解」でググってみて欲しい。)

次にシナリオについて、端的にいうと2時間の枠内で収めるのに苦労したのかなという感じ。
原作の切り抜き継ぎはぎなシナリオだったが、どうしてもあの原作で2時間で終盤に山場を持ってくるのは難しく、こういう形になるのも無理はないと思うが、少しすんなりとはのみ込めないシナリオだったように感じた。

という訳で、自分としては2回目以降の鑑賞はもういいかなーというやや残念な感想でした。

以下、ネタバレを含むレビューです。

まず主演の永瀬廉君扮する小野田坂道は、流石ジャニーズというか顔整いすぎな印象を受けた。あと少し女性慣れしている雰囲気もあり、いわゆるオタク感は薄く感じた。声の感じはアニメに似ていたかも。

伊藤健太郎君扮する今泉俊輔は、凄く合っていたと思う。途中ペダルを漕ぐ太ももがレーサーの太い足になっていて凄みを感じた。

橋本環奈さんの寒咲幹は、主張が激しかった(笑)まあ映画化するに当たってヒロインを目立たせたいというシナリオ上の意図からだと思うが、原作中の他の人達の活躍の場も全部持っていってた。

話の流れとしては、入学から裏門坂で今泉とタイマンして、秋葉原で鳴子と出会っていつの間にか意気投合していて(この辺省略されていた)、一年生レース。ここまでで45分。時計を見た。

今回一番違和感というか自分なりに入ってこなかったのはこの辺で、小野田はスタート直後に止められる。その自転車では無理だと。じゃあスタートの合図前に説明してあげなよと。

一度走らせて、ほら無理でしょ、じゃあロードレーサーに乗り換えなさいなら説得力があるのにいきなりスタートさせずにロードレーサーくるまで待たせるなら、スタート前に説明すりゃいいのに。って思ってしまった。

次にそのロードレーサーを持ってきてくれたのが、寒咲サイクルの「おやじさん」という謎の人物。通司さんどこいった?(笑)

OBの通司さんだからこその立場での話が謎のおじさんの話になって困惑。さらに監督のピエールさんどこいった?(笑)

ピエールさんと通司さんを合わせたような役割で寒咲サイクルのおじさんがいて、ちょっとこの辺見ているのが厳しい感じだった。

原作がいいとか原作と違うからダメではなくて、話の説得力として違和感がキツかった。

あとそういえば小野田君、裏門坂で走っている時いきなりケイデンスとか言ってるけど、どこでそんな言葉覚えたの?って自転車部に入る前の話で違和感も感じた。

その後は合宿のような練習風景をいれつつ、インハイ予選で3年3人+1年3人の6人でのレース。ここであと30分。そのレースのゴールが映画の結末だった。

このレースはインハイ1日目のシナリオがベースになっている。が3年生の活躍の場はほとんど無い(笑)
序盤はずっと鳴子君が引っ張り、中盤に小野田君が落車して戻ってくる描写があり、最後のゴールは今泉君がライバルに競り勝つ。
相変わらず顔のアップと大声で叫ぶシーンが多い。

チームでの勝利をテーマにしたいということは感じたが、それぞれのキャラの活躍の場が無かったのが残念だった。特にインハイ予選のレースは原作では3年生の凄みを見せるシーンだったので拍子抜けしてしまった。

とまあ、色々な違和感がありつつ大団円。ゴール取るのが主人公の小野田君じゃなくて良かったのか?等とも思いながらエンディングとなった。

今後、箱学とか京都伏見とか出てくる第2弾があれば手嶋さんや青八木さんなど他のキャラの活躍の場もあるだろうし、あって欲しいと思う。

という訳で、弱虫ペダル 実写版の感想でした。

本日はここまで。

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