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きまぐれオレンジロードに捧ぐ。

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きまぐれオレンジロードについて書いてみました。
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きまぐれオレンジロードに捧ぐ。その③〜主題歌をめぐる仔細なおはなし。

きまぐれオレンジロードに捧ぐ。その③〜主題歌をめぐる仔細なおはなし。

ちばてつやの最新短編集「あしあと」がものすごくいい。
某大手書店に買いにいったらなかったんですよね。ネットで買うのはシャクだしその日のうちに手に入れようと啓文堂まで歩いていってようやく確保。いやァ、渋谷TSUTAYAは20時閉店なんですよ。なんて不便なジャパネスク。そしてこの夜、ボクは一気に「あしあと」読破。過ぎ去りし昭和への郷愁、なんて軽い言葉で片付けたくない、短いけれど内容の濃い作品たち。今や

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きまぐれオレンジロードに捧ぐ。その2

きまぐれオレンジロードに捧ぐ。その2

その1でも書きましたが、80年代の週刊少年ジャンプで長期連載を果たすことはとんでもない偉業だった(今でもそうですね)。例えば君がバンドマンだったとしよう。フルキャパ100強のライブハウスで動員20〜30から始めて、運が良ければ1年ぐらいで卒業、次はキャパ300、600、800、、、そして1000ぐらいのハコでやれるようになったとする。ここまでで2年、いや3年かかっても凄い話だ。さらにメジャーデビュ

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きまぐれオレンジロードに捧ぐ。

きまぐれオレンジロードに捧ぐ。

真っ赤な麦わら帽子と神社の階段。オープニングもラストもそんな印象的なシチュエーション。80年代中期、ラブコメブーム最後を飾ったのが「きまぐれオレンジロード」だった。

あだち充や村生ミオといった方々が描く、先行するラブコメ作品と「きまぐれオレンジロード」が大きく違うのは週刊少年ジャンプで長期連載していたことだ。サンデーやマガジンではなく、読者アンケート、つまり人気がなければ10週で打ち切られるアレ

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