踊りながら奥さんに訊いてみようか。
連休前のこと。
奥さんから言われた。
「休日のテンションの高さを見て、『ああ、この人は本当に仕事が嫌いなんだなぁ』と思った」
と。
”休み明けのテンションの低さ”ではなく、”休日のテンションの高さ”でそう思われる、というのがより核心を突かれた気がして、自分のことを言われているのに何だか妙に感心してしまった。
思い返せば、確かにその休みは朝からリビングで一人踊ったりしていたので、そういうことを言われても仕方ないと言えば仕方ない。
世相に関係なく、個人的理由で昨年から在宅ワークをしている。
それまでも何故だか勤め人であるにもかかわらず、一人で仕事をするような環境ばかりだったので、在宅ワークも特に戸惑いなく馴染んでいる。
仕事の日と休みの日の違いと言えば、仕事をする時間があるかないかだけであり、また今の境遇からして休みに何をできるわけでもないのでそれほど大きな違いはないつもりなんだけど、やっぱり仕事の連絡が来ない、とかが自分にとっては大きいらしい。
本当のところ、「仕事が嫌い」ではない、と自分では思ってるのだが、そこを深く掘り下げていくと、いくつかネガティヴなことを避けては通れなかったりするのでそこは「仕事が嫌い」でOKということにしておこう。
GWは、衣替えと布団の入れ替え、部屋の掃除と道具のメンテナンス、それからいくつかの渾身の調理と、友達家族とのzoom飲み会で過ぎた。
休みの間に燻製をしてみようかと思って、間に合うようさくらチップを購入していたが、ついにやらなかった。
このさくらチップはもう出番がなさそうな気がする。
誰かにあげてしまおうか。
zoom飲み会用に長い長いLANケーブルも注文していたが、これも休み前に配送されるよう手配していたにもかかわらず、こちらは今日になってもまだ届かない。
おかげで頼りないwi-fiで途切れ途切れになりながらの不便な通信だったが、まあこういう事態なのでそういうことも仕方ないかとすんなり思える。
世の中がこういう状況じゃなかったら問い合わせたりしてたかも知れない。そう思うと、この騒動のおかげで少し穏やかになっている自分がいることに気が付く。
休み前に仕事に区切りをつけておいて、さらに休みの間に仕事部屋を整えておいたので、今日からすっきりとした気持ちで仕事に取り掛かれるはずだったが、やはりそんなうまいことはいかないものだ。
思うに、仕事は中途半端な状態で切っている方が、次に取り掛かるときに入り込みやすい。
それほど頭を使わず前回の続きをやっている間に、だんだんエンジンがかかってきて次の仕事にすっと入ることができる。
これは個人的な性質によるものかも知れないが、自分のことは自分がなかなかよくわかっていないものだから、自分をよく観察してそういう自分が気持ちよくできることを知って"自分の機嫌を取る”ことが結構大事だ。
休み明けの今日はリビングで踊った記憶がないので、やはりテンションは低かったのだろうか。
明日の朝、踊りながら奥さんに訊いてみようか。
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