「明日でいいことは、今日しない」

そういえばプロフィールの設定をまだしていなかったということに気が付き、何を記すのかととりあえず設定ページを開いてみた。

どうやら画像と自己紹介を書くらしい。

自己紹介。

難しいよね。

紹介するものが自己の人間性なのか、ステータスなのか、でも変わってくるし、限られた文字数で書ききれる自己の情報なんてきっと自分とは異なるものになってしまうま。

シマウマの鳴き声って、馬とは全然違って、犬みたいだって知ってますか?


そういえば自己紹介らしい自己紹介って、いつからしてないだろう。

仕事で会う人に、わざわざ改まって自己紹介なんてしないしなぁ…面接とかだろうか。

今誰かに「自己紹介してください」なんて言われたらなんと答えるだろうか。

40歳、建築設備設計、東京在住、奥さんと娘の三人暮らし。

…そういうことじゃないな。

好きなものは映画と小説と漫画と音楽と落語と笑いと釣り。

…こういうジャンルの羅列って何の意味もないどころかむしろマイナスだ。

必要なのは具体性。

やっぱりあれか、村上春樹の「カキフライ」か。

自己について語るのは難しいが、カキフライについて語ることにより、自ずと自分の人間性がそこに記される、という例のアレ。

例えばぼくは落語家の立川談志師匠を敬愛しているので、談志師匠のことを書く。

故・立川談志は、昭和10年、東京小石川に生まれた。

本名、松岡克由。

本当は12月生まれだが、戸籍上は明けた1月生まれとされており…

…違う、これじゃ談志師匠の紹介だ。


眠い。

GW初日。

今日はいろいろあって、いささか疲れた。

とりあえず画像は載せておいたし、自己紹介は今の仕事業界の言葉に倣って、今日は寝るとしようか。

設備設計業界にはこんな言葉がある。

「明日でいいことは、今日しない」

ふつう、仕事上の姿勢としてはこの逆、

「今日できることを明日に回さない」

が奨励されると思う。

でも設備設計業界は違う。

建築というものは、意匠・構造・設備、3つの設計から成り立っている。

人体で例えると、意匠は体の表面、肉や皮膚。構造は骨。設備は血管や神経。なんて言われ方をしたりする。

意匠ができ、それを成り立たせるための構造ができ、最後にライフラインである設備(電気・水道・ガス)の設計が成される。

意匠、構造は設備にしてみればキャンパスで、それらができてからでないと設備は取り掛かれない。

それらができて「さ~てやるか」といざ始めると、意匠、構造が変更となってそれまで描いた設備図面は無価値。一切ゼロからのやり直し…なんてことがまあ本当によくある。

善意で先んじて仕事を進めておいてもバカを見ることが多く、その取り組み方や姿勢が評価されるなんてこともない。

だから設備業界はこう言う。

「明日でいいことは、今日しない」


お休みなさい。

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