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曽我部恵一、初の連載小説がスタート 「メメント・モリタ」第一章

「書け書けと言われ、書き始めたのだ。小説。
物語がどうなっていくのかは全然わかりません。わかってても、そのように進まぬように願いたい。
自分の人生とはちょっと違うところで、また自由に生きる気分で、このお話に取り組んでみるつもりです」
曽我部恵一、初の連載小説がスタート。

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Vocal、Guitar、Keyboard募集! マンデーズ、ローゼズ、ZEP、ダニーハサウェイ等が好きです。当方Drum、Bassで二人共18才。好奇心が旺盛でR&B、ポップス、ロックを広く深く聴く人求む。年は近い方が良い。

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D募集。当方V・G。加入はしない。NYドールズがパンクしてるようなのでオリジナルをやりたい。パンク中心に幅広くやりたい。東京で活動したいので東京方面の友達も募集。バンドの方は18才以上の男で学生×、友達は誰でも○。あと彼女も募集。

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新バンド、DIRTY NOISE PROJECT COUNT DOWN 666結成の為、ノイズ系G、重低音高速B募集。パワーがあれば老若男女不問。初心者不可。破滅へ向かう世紀末の最終兵器ハードコアパンク。さあクーデターだ!

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メンバー募集。当方ボーカル、全パート募集。ゴシックロックを好む。詩を書きます。28歳男子。「眼球譚」Jバタイユなど。バンド名はCRAZY SEX of Arthur Rimbaud。

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最後のは、ぼくが書いた。暇つぶしに。メンバー募集の張り紙を見ている。張り紙下部は連絡先になっていて、興味を持った者がちぎり取れるようになっている。これが減っていることが何かしらのバロメーターになる。

〈スタジオ・ゼロ〉。スタジオの入り口の自動ドアは、ロビーのだれかが近くを歩くと反応していちいち開く。センサーがバカになっているのだ。そのたびに風が、東京の春の風が入ってくる。

東京の春は、なまあたたかく、風は愚鈍だ。

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曽我部恵一、初の連載小説がスタート 「メメント・モリタ」第一章

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小説「メメント・モリタ」曽我部恵一
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