小説「メメント・モリタ」

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曽我部恵一 連載小説「メメント・モリタ」第四章

前号までのあらすじ
ライブに来ていたAV女優に「ギターボーカルの人がかっこよかった」と言われたと信じる、〈細胞とガーファンクル〉のギターボーカル、タカハシ。彼女をナンパしたいタカハシに押し切られ、モリタヨヒトも芝浦のクラブ〈GOLD〉へ行くことに。

コンビニで缶コーヒーとヤマザキスティックパンを買う。朝4時。

ぼくとタカハシは〈GOLD〉を離脱してきた。タカハシのお目当てのAV女優のメメ子ちゃ

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曽我部恵一 連載小説「メメント・モリタ」第三章

前号までのあらすじ
〈細胞とガーファンクル〉をやっている友人たち、タカハシ、ヨネ、タイチ。主人公のモリタヨヒトは、彼らと飲み明かしたり、居酒屋でナンパしたり、レディオヘッドの来日公演を心待ちにしたりしながら、なんとなく春をやり過ごしている。

地下の薄暗い練習スタジオ。京王線、幡ヶ谷駅。ロビーにボロいテーブルが3つ、ロビーを取り囲むようにボロいスタジオが3つ。ロビーには何人かの客がいる。スタジオか

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曽我部恵一 連載小説「メメント・モリタ」第二章

前号のあらすじ
主人公のぼくは、5カ月経って春になっても、元カノのミカが忘れられない。それでもエロい気持ちにだってなるし、美味しいものは美味しいし、いい音楽はいい。ただ、彼女に別れを告げられた瞬間から、色づいていた街がモノクロームの廃墟になったままだ。

ミカが通りの向こうからやってくる。小走りで。風で前髪が跳ね上がるのを避けるように顔を下に向けながら。くちびるがピンクの三日月を描く。笑っている。

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曽我部恵一、初の連載小説がスタート 「メメント・モリタ」第一章

「書け書けと言われ、書き始めたのだ。小説。
物語がどうなっていくのかは全然わかりません。わかってても、そのように進まぬように願いたい。
自分の人生とはちょっと違うところで、また自由に生きる気分で、このお話に取り組んでみるつもりです」
曽我部恵一、初の連載小説がスタート。

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Vocal、Guitar、Keyboard募集! マンデーズ、ローゼズ、ZEP、ダニーハサウェイ等が好きです。当

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