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【5月6日】毎日強引に小説を書く企画


認識の違い


「ちょっとやめてよーーー。」

また娘がわたしのアクセサリーで遊んでいる。
3歳の娘は、キラキラ光るものに目がないのだ。

散らかったアクセサリーを娘に片付けさせながら
ふと思いつき、コロコロを手に取る。
そうだ、ついでに掃除も教えてしまおう。

小さい子供がいるので掃除にはかなり気を遣っていたが、
これなら娘も簡単にできるかもしれないと思ったからだ。

片付けが終わった様子の娘を、早速近くに呼び寄せる。
まずは手本を見せるように、私がカーペットの上をコロコロ。
次は娘に渡して、娘もコロコロ。

きちんと掃除はできているが、顔はまったく楽しそうではない。

その仏頂面に顔がほころびながら、
今度は使った部分を破って捨てることを教えた。

まっすぐに破ることが難しそうだったが、何とか成功した。
「コロコロは使った後にはこうやってちゃんと捨てるんだよ。」
未だ仏頂面の娘に向かって念を押す。


数日後、私が料理をしている間に
ふたたび娘が私のアクセサリーを散乱させていた。
少し呆れながら、料理の手を止めて娘に近づく。

すると、アクセサリーがいくつか足りない。
辺りを探してもどこにもない。
とりあえず娘に今散らかっている物を片づけるように言う。

するとなんと娘は、
手に持った真珠のアクセサリーをゴミ箱に捨てたのだ。

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5月6日は、
コロコロの日

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