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詩)花火

夜空に花火が上がる

素直に綺麗と思えた日も
疎ましく思った日も
自分の都合などお構いなしに
花火は咲いて
夜空を彩っていた

バァーンと弾けた音と一緒に
何かを思い出しては
何処かに消えていく

刹那に咲く花に
人は酔いしれる
咲いては消える儚さ

花火が照らす横顔は
微笑みの中に切なさが混じっていた