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名も知らぬ鳥が歌う 何かを憂いているのか 喜びを語っているのか 風の音や木々の囁きを消して …
浮かんだ言葉 誰かを救うでも 傷付けるつもりもなく ただ、そのままに書き殴る いつかは死ぬ …
光を帯びた球体は尾を引きながら空へ 音が弾けて静寂を切り裂いた 冬の雨は厳しさを増し 人々…
ここに居る僕は偽物で 彼方にいる私が本物で 何者にもなれないと悩む自分がいて らしさなんて…
強い光の中で影は その色を濃ゆくする ぼやけた光の中ならば ゆらゆらと揺れて 気に留める事…
人々は分厚い着物を召して 急々と歩みを進め いったい、そんなに焦って何処へいくのか 夕日の…
心地よい嘘に紛れて ぼやけた光を頼りに何処へ向かうというのか 其方に進めば薔薇の路だと 此方に来れば雲の上を歩くようだと 何も背負わず身軽になった人々は 地と空の隙間から言葉を堕とす どれを拾えば良いのかもわからず 手を広げても耳を塞いでも 言葉に侵食されて素の形を保つは叶わず もがけど苦しめど 笑え笑えと臓腑は蟲を産む 羽虫にもなれず貝にもなれず 星や月を欲しがり手を伸ばそうとも 地に膝を着いたままでは 飛び上がる事さえも出来ず 絶望を紡ぐ口さえも閉じて 重さに沈み込む頭に
覗き込んだ雲海の隙間から光は漏れ出していた 遠くに見える山は輪郭だけがはっきりとして 決し…
誰の言葉だったかは忘れてしまったけれど それとも、あなたが誰だったのかを忘れてしまったの…
貴方が撮った写真 貴方が切り抜いた世界 貴方がここに生きた証 私が見たのは一枚の写真 煌び…
水滴は岩肌から落ちて 小さな水溜りに融ける 堅い地面を染みて また地下の水脈に戻る 長い長い…
夏の色がぼやけ 景色は少しずつ朱く染まる 薄らと温もりを奪いながら 雨は世界に白い線をのば…
グチャグチャと無音の部屋にノイズが走る 甘い嘘を宣っていた口も半開きのまま キョロキョロと…
生茂る木々は豊かな葉を携え その隙間から漏れ出す光 鳥の鳴き声や葉音 小さな動物達が草を揺らし 皮膚と擦れる 風が運ぶ土の匂い 腐葉土の中で終わりを告げた命が また新たな命の糧に変わる 生と生が混じり合い まるで死を打ち消す様に雄弁に語り また、光を連れてくる 機械の音がビルの壁に木霊して ぶつかり合い、音のない隙間を作る 限られた窓から見える空に 少し灰色が掛かかる 目を瞑れば 私は独り、声の届かない森の中にいた