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遮断機は、けたたましい音ともに ゆっくりと目の前を通り過ぎる 右からか、左からか どちらか…
パソコンが無機質な音をたて 青ぐらい光が顔を照らす 宙に舞った埃が小さな海蛍の様に綺麗で …
暗くなった世界に冷たい雨が降る 道路を行き交う車は同じ音を残して 形を保つ事なく小さな点に…
今回の記事は、下記の企画に参加しています。 詩)隠された真実 れきしに埋もれた真実は い…
羊の群れがベッドの周りを徘徊する 各々が自分勝手にメェーメェーと鳴き さながら合唱団の様に…
起きてすぐにタバコを吸いに行く 昨日迄の雨は無かったかのように 空は晴れ渡っていた 気持ち…
雲一つない空に星が輝き始めていた 色の濃淡が作り物みたいに綺麗で 青が月に近づくにつれて鉄紺に変わる この色の重なりを 作り物だと思う貧しさを 三日月にも満たぬ月が嘲笑う まるで偽物の様だとしか 言葉にできぬ自分こそが 偽物なのかもしれない 曇った目では分からぬ事も レンズ越しならばと 景色を切り取ろうとすれば 人工の光が邪魔をする 美しいものを 唯、美しいと言えなくなったのは いつの日からなのだろう 幾つもの言葉が感情に蓋をして 幼い私は静かに俯いていた 鉄紺…
見えないものを無理に見ようとしても 輪郭だけが薄らとぼやけてうつり よくわからない部分を想…
愛おしく感じるのは歪な形 綺麗な丸じゃなくても デコボコしていたり 尖っていたり 穴が空いて…
あしたのことなど知る由もなく かわらないはずの毎日は何処かに流されて るすばんを言い渡され…
虹の出所を探して歩いた ハッキリと見えているのに 歩いても歩いても近づく事はなく 景色はど…
波打ち際を走る子供達は 声を上げてはしゃいで 薄水色の空には 飛行機雲が1本の線を描き 太陽…
要らなくなったパンをまいてみた 鳩は屋根の上で首を傾げるばかりで 待てども待てども降りては…
儚く光る月は石の塊らしい 青い海は掬うと半透明にくすんでいた 緑の木々は近くで見るとデコボコの表皮に 沢山の傷があって、食べ残しの引っかかった 蜘蛛の巣が張っていた 遠くから見ればあんなにも美しいのに 近づいてみたら 見なければ良かったものが見えて 勝手に描いた幻想を 現実が幻滅にかえてしまった きっと貴方の事も 貴方から見た私も 淡い蜃気楼のままでいれば良かった 温もりや匂いさえ感じる距離は 少し近づき過ぎたのかもしれない 乱雑に並べられた記憶の上に 塵や埃が降り積もり