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詩集

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noteを始めてから書いた詩を全て載せてます。 気付いたら400詩を超えてました😂
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2020年11月の記事一覧

詩)その穴

私には穴が空いている 何かを失くして出来た穴 自分自身では確認が出来ない その穴が大きいも…

kesun4
3年前
71

詩)カサツクかさつく

訳もわからずカサツク 舟虫が集っているような 払い退けても払い除けても痒みが残る 水を飲ん…

kesun4
3年前
63

詩)鳥

溜め池の近くにいる鳥 名前も知らず種類も分からない いつも孤独にたたずんでいる こちらに気…

kesun4
3年前
64

詩)差し伸べられた手

たわいない雑音が怖いと耳を塞ぎ 見たくもない現実があるからと目も塞いだ 何も聞こえず何も…

kesun4
3年前
62

詩)11月17日の事

貴方の絞り出した声に私は何も出来ず 戸惑いを隠す術すらも知らず 唯、乱雑に幾つかの言葉を並…

kesun4
3年前
53

詩)何も知らない

何も知らないくせにと言われ 悩み、悲しみ、孤独に落ちる 世界は貴方の上っ面だけを舐めて あ…

kesun4
3年前
58

詩)起きてまた眠る

起きて眠りまた起きると日が過ぎる 平凡な日々は此れを繰り返し また時間ばかりが積み重なる 起きて眠る迄の間に 幾ばくかの出来事があれど 感情を揺さぶる言葉は少なく 揺りかごの中で眠る様 この日々が終わりまで続くとしたら 私は起きている意味を見いだせるのだろうか 起きて眠るを繰り返し、一日をいくつにもわける 次に目が覚めたら朝は来るのだろうか それともまだ夜のままなのか 積み重ねた時間の分だけ無情にも歳を重ねる 最後までお付き合い頂きありがとうございます。 宜しければ、

詩)かすれた声

煙草のせいで声がかすれる 歌いたくても声が出ない サビの部分がかすれてしまう もともと上手…

kesun4
3年前
58

詩)頭から喰われる

カマキリを見つけた 昔はよく捕まえて遊んでいたのに 今は触れなかった 雄は交尾の最中に頭か…

kesun4
3年前
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詩)演じているのは

いつの頃からか演じていた道化 自分を見せる事よりも 周りが笑っていてくれる方が楽だった 何…

kesun4
3年前
59

詩)缶蹴り

思い切り蹴飛ばした缶 鈍い音がして遠くまで飛んで行った 缶を拾いに行く間に隠れなければ 絶…

kesun4
3年前
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詩)20年後の自分へ

25年前の自分からの手紙 いったい何年先の自分に送ったものだろう 書いた事もすっかり忘れて …

kesun4
3年前
70

詩)100作目

私の立っている世界には 今も何処かで飢えに苦しむ人がいて 泥水をすすっている人がいる 病に…

kesun4
3年前
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🍎(詩)ここから見える景色

毎日の同じ作業 時計にでもなったようだ サボってタバコを吸いに行く 右を向けば人が詰め込まれた箱 左を向けば… 枯れかけたススキと麒麟草が揺れる 昔は沼地だった場所 赤トンボが群れをなして飛ぶ 時折見える朱色の葉 沼地の中心にある不規則な木々 森と呼ぶにも林と呼ぶにも小さく 何本かの枯れかけた木が立ち並ぶ 目の前にある光景だと言うのに 人の気配はなく静寂が支配する 唯、生い茂ってありのままの姿 誰の手もくわえられず 止まったままの世界 不自然に置かれた椅子 あんな所に誰が