上司の本音。コミュ力は「雑談力」ではなく「配慮力」を鍛えてほしい
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上司の本音。コミュ力は「雑談力」ではなく「配慮力」を鍛えてほしい

柳井寿栄 / プラント施工会社の柳井工業

「あの人はコミュニケーション能力があって、うらやましい」。誰しもが、そう思ったことがあるのではないでしょうか?

突然ですが、あなたはその「コミュ力」、どんなスキルを想像していますか?

・誰でも仲良くできる
・会話が尽きず、いろんな引き出しがある
・ぱっと雰囲気を明るくできる

どれも素晴らしいコミュニケーション能力だと思います。

私はプラント業界の柳井工業で働く、経営者です。日々、部下と接することが多いですが、実は経営者が求めるコミュ力は、上記ではないと考えています。

長くなってしまいましたが、今回は「上司が求めるコミュ力」をお伝えします。主に若手社会人向けです。合わせて、コミュ力の「鍛え方」もお話ししますね。

結論、「相手への配慮」に尽きます

上司や先輩は「チームや先輩は何を求めているか?」を常に追求してくれる後輩を、本当は求めているんじゃないかなと思います。

分かりづらいと思うので、具体例を出してみますね。

・田中先輩が商談続き。資料作成の時間が足りなそうだから、できるところを私がやれば少しはラクになるかな?
・新人の私ができることは少ないから、MTGに1番最初に来て席のセッティングをしよう。
・議事録が見にくいから、整理して振り替えやすくしてみよう。

一例ですが、こんな感じでしょうか。どれも、チームや先輩への配慮がありますよね。

ぶっちゃけ、雑談上手でなくてもいいです

いろんな人と仕事をしていると、「この人損してるな……」と思うことが多々あります。

よく現場を和ませようと、いろんな人に話をかけていたり、ジョークやトーク力で笑いを取る人がいます。

もちろんありがたいのですが、極論、その人が仕事をサボっていたら評価はダダ下がり……。「お調子者」というレッテルが貼られてしまいます。

意外にも、おしゃべり上手な人が仕事そっちのけで、ベラベラ話しているんですよね。(もちろん、息抜きは大切です。ただ、最低限仕事は終わらせてほしいのが本音)。


たとえ口下手でも、チームや先輩への配慮を欠かさない人は、心強いです。おそらく、基本頑張り屋さんな人が多いでしょう。

なので「ちょっとは休みながらやっていくんだよ!」と、先輩も自然と気遣ってくれると思います。

雑談上手ではなくても、全然いいんですよ。

会話は「仕掛ける」よりも「乗らせる」がポイント

最近、気づいたことがあります。会話を仕掛けたり、膨らませることも大事ですが、「相手を乗らせる」ことが1番重要かなと。

想像してみてほしいのですが、もし相手からグイグイ来られたらどうですか?

関係性もまだできていないのに、一方的に話されてもきついですよね……。「あなたは面白がっているけど、正直つまらないよ」なんて思うこともある。

……と偉そうに話していますが、実は私の過去の失敗談です(笑)。新人の頃、先輩を笑かそうと思いネタを持って行きましたが、「仕事しなよ」と怒られました。

まだひよっこの新人に「会話を仕掛ける」は、ハードルが高すぎるのです。


話が変わりますが、とても気持ちよかったエピソードが最近ありました。

柳井工業の部下が、的確な質問をしてくれたんです。私は「チームのことを考えて行動してくれたんだ」と思い、ついつい「最近はどう?仕事は慣れた?」「常駐大変じゃない?」など、質問をたくさんしてしまいました

のちに「気持ちが乗っていた」ことに気づいたのです。質問してくれた部下は、口下手なタイプです。でも一瞬気持ちよくさせてくれたおかげで、私は質問が次々に出てきたんですよね。

やっぱり、「会話上手」よりも「乗らせ上手」の方が最強です。

鍛え方のミソは「知りたい」と「口説く」にある

では、どうすれば「配慮力」がつくのか。鍛えるためには、大きく2つあるので合わせてお伝えしますね。

鍛え方①「あなたを知りたい」マインドを持つ

精神論的な話になってしまいますが、やっぱり「興味を持つ」って最強だと思います。まずは、先輩やチームに興味を持ってみましょう。

例えば、チームで受注のノルマが月毎であるとします。今月達成できるか危ういのであれば、達成できるように訪問数や荷電数を増やす必要がありますよね。

これって、やっぱりチームを知らないと気づかないと思います。

「そんなの当たり前じゃん?」と思ったら、あなたは普段からできているんだと思います。ぜひ、そのまま継続してみてください。自分勝手な人なら「自分の受注ノルマは達成したし、別にいいや」になりますので。

もちろん、若手だとついていくのに精一杯で、求められていることが分からないこともあります。自分がどうすればいいのか分からない時は、素直に「何か手伝えることはありますか?」と聞いてみてください。

きっと先輩は、助けてくれるはずです。

鍛え方② 先輩を口説いてみる

なんだか恋愛話のようで恐縮ですが(笑)。「相手を知る」には、誘ってみるのが早かったりします。

チームの飲み会には無理のない範囲で参加したり、先輩とサシで飲みに行くのはやっぱりおすすめです。「先輩と仲良くなりたいです。前に紹介してくださった、おすすめの焼き鳥屋さんに連れて行ってください」とか、後輩力があってかわいいと思いますよ……!

仕事の話でもいいですし、趣味や恋愛といったプライベートな話でもいいと構いません(もちろん、相手によるので注意です)。

その先輩が「実はかなりの心配性」だと分かったら、仕事上で「もっとこまめに進捗報告しよう」となるかもしれません。これは相手を知ったからこそ、行動が変わりますよね。

普段無口な先輩も、実はあなたの誘いを待っているかもしれません。口説きにいきましょう(笑)。

取材・文/ヌイ(@nui_nounai

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柳井寿栄 / プラント施工会社の柳井工業
柳井工業・常務取締役。立教大学卒業後、野村證券にてリテール営業を務めました。創業者の父の病気をきっかけに、事業継承を決意。「プラント企業をより良くする」をビジョンに、日々柳井工業の課題に向き合っています。