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プラント業界の闇②:下請け企業の劣悪環境

以前、noteにて「プラント業界のからくり」と言う名の「プラント業界の闇」をお話しました。

今回は内容を派生させ、プラント業界の裏事情をもう一つお話しします。結論からお伝えすると、「下請け企業の劣悪環境」です。

プラント業界では人手が足らないので、二次〜五次受け企業の社員や従業員を、一次受けの企業に派遣します。二次受けまでは健全な企業ですが、問題は三次受けの企業から闇が深いのです。

「三次受け企業」だとどうしても長くなるので、以下からは次にように呼びますね。

・A社:一次受け(ホワイト・健全)
・B社:二次受け(ホワイト・健全)
・C社:三次受け(闇)
・D社:四次受け(闇)
・E社:五次受け(闇)

前提として、プラント業界のからくりの話

今回の内容と大きくリンクするので、ここでもう一度、「プラント業界のからくり」を復習しましょう。基本的なプラント企業の仕組みを図にしてみました。

柳井工業

1. A社がお客さまから受注をした
2. 人手が足りないので、B社へ人員を募集する
3. B社(協力会社)でも人手が足りないので、C社へ人員を募集する
4. C社(協力会社)でも人手が足りないので、D社へ人員を募集する

A社やB社で人材を確保しきれないので、C社やD社から人員を集めています。プラント業界は、常に人手が足りていません。


簡単にそれぞれの企業の説明をしますね。

A社は上場企業が多く取引は健全でホワイト。B社も中小企業が多いですが、実績もあり健全です。

一方で、問題の発端になるのはC・D・E社。つまり、三次・四次・五次受け企業は、取引がグレーやブラックと言っても過言ではありません。

なぜ、グレーなのか。その理由を、次でお伝えいたします。


そもそも社長がプラント業界を知らない

根本的な原因は、「社長がプラント業界を知らない」からだと私は思っています。

まずは、C社以降の会社の状況をお伝えしますね。私たちと同じ業界で共にしているとは、思えないくらいの劣悪さです。

・人さえ集めれれば良しと考えている
・法人化していない会社も多数
・社会保険に加入していない企業も多数
・賃金はアルバイトに毛が生えた程度
・肝心の社長が仕事を把握していない

C社やD社はの多くは派遣会社。プラント業界が人手不足ということは、百も承知です。

そのため、言い方が悪くなりますが「人を送ってあげればいいんでしょ?」と、機械的に従業員を派遣しています。

「人手が足りない」ことは知っていますが、「誰を派遣してどんな仕事をしているのか」までは把握していないのです。

このままでは、業界全体の覇気が下がってしまいます。大きな懸念点です。


不幸中の幸いでしょうか。C社やD社の従業員の中でも、まじめに仕事をする「ダイアモンドの原石」のような方々もいらっしゃいます。

実は柳井工業では、彼らを育てたいと思い、オファーしたこともあったのですが、そうすると相手先の社長が牙を向いてきました。「引き抜くなんて、卑怯だ」と言われたり、時には賠償請求をしてくる始末。

今思えばこちら側の非もありましたが、このままでは業界が変わらず、どうしようもありません。


今後の具体的な解決策とは

柳井工業は、主に以下の解決策を考えており、実施しています。

1. A社とB社が強くなる(人材が十分に確保できる)
2. C社以降の社長にプラント業界に興味を持ってもらう

まず、ことの発端は「人材不足」。なので、プラント業界に興味を持ってくれる人材を増やすことが大切です。

提案の1つとして、フリーランスでのキャリアアップを過去記事にてお伝えしました。よかったら、合わせてご覧ください。

また、C社以降の社長さんにプラント業界を知ってもらうことが、何よりも大切です。仕事内容がどれだけ専門的で、むずかしいか。

内情を知ってもらえれば、従業員の待遇もよくなりますし、給与もぐっとあがるはずです。どうしても今は、メンバーへの思いやりを感じられません。

・・・

プラント業界の仕組みは、長年変わっておりません。年配の職人さんが引退していく中、若年層の人口もどんどん減っています。

私たちも、何とか現状を変えていきたいものです。まずは私なりに考えをまとめ、こうして発信をしていきます。


執筆・編集:ヌイ

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国立大学卒業→野村證券株式会社(11年)→大分県の有限会社柳井工業(プラントの回転機メンテナンス会社)財務担当、プラントメンテナンス業界の仕事を多くの人に認知してもらうために情報発信します。
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