
どんなに錆びてても緩む?僕らがほしかった最高の潤滑剤「ルーズボルト大統領」を開発しました
ご報告です。
また、あらたな挑戦をしています。ずばり、柳井工業オリジナルの潤滑剤を開発中です。
その名も、ルーズボルト大統領。今回のnoteは、開発秘話をお話しします。
開発期間は約2年。現場でも使ってもらっていますが、「これは最高です!」とうれしい声がたくさん届いています。
「ルーズボルト大統領」の由来

名前は「ルーズボルト大統領(以下、ルーズボルト)」です。
ボルトを緩める(ルーズ)と、元アメリカ合衆国大統領のルーズベルトを文字りました。だじゃれが好きな、私のアイデアです(笑)。
建築塗料の総合メーカーであるスズカファインさん(以下、スズカ)のご協力のもと、ずっと求めていた「最強の潤滑剤」が作れました。
柳井工業は仕事の相棒として、定修工事やメンテナンスで使っています。

もちろん、日常生活でも使えます。
例えば、ルーズボルトで車や自転車のメンテナンスも可能です。
錆防止にもありますし、ひどい錆でもシュッとかければすぐに緩むはずです。気持ちいいですよ、すでに病みつきになりました。
今まで使っていた浸透液には、正直悶々としていました
ルーズボルト大統領の「開発秘話」を、かんたんに振り返ります。
プラント会社の柳井工業は、潤滑剤は必須アイテム。仕事の効率化に直結する道具です。
これまで、数々の浸透液を試してみましたが、しっくる来るものはありませんでした。
お手軽なものは効果が薄く、高機能を求めると高価格。ちょうどいい浸透液に、なかなか出会えずにいたんです……。
そこで、柳井工業メンバーが「OEMに挑戦してみて、自分たちで最高の浸透液を作ってみませんか?」と提案してくれました。のちに、大きな転機となります。
OEMとは、「オリジナル・エクイップメント・マニュファクチャリング(Original Equipment Manufacturing)」の略語です。直訳すると「自社の製品を製造する会社」となり、日本語では「相手先ブランド製造」などと訳され、わかりやすくいうと 製造メーカーが他社ブランドの製品を製造することを指します。
スズカさんとの運命的な出会いで、2020年から開発スタート
メンバーの一言で「これだ!」と思いましたね。熱が冷めないうちに、一緒に作ってくれる会社さん探しの旅が始まりました。
営業をしていたところ、運命的にスズカさんとの出会いが。建築塗料の総合メーカーということもあり、経験も知見も桁違い。
柳井工業がつくりたい浸透液を伝えると、「ぜひ一緒に最高のものを作りましょう!」と意気投合。2020年10月頃から開発に取り掛かりました。
とても気持ちのいい会社さんで、スズカさんには感謝の気持ちでいっぱいです。
現場で試したところ、よろこびの声が続出!
2021年2月頃にサンプルが出来あがました。ちょうど定修工事があったので、試してみることに。
もう……感動が止まらなかったですね。
お客さまもとても喜んでいて、「こんなに高性能な浸透液ってあるんですね。コスパも最強です……」という言葉をいただいています。
私もこの業界に入って13年目になりますが、「最高のものができあがった」と胸はって言えますね。

浸透液によっては、ひどく錆びていると、緩めるのに一苦労。ルーズボルトは一瞬で緩むんですよ(ぜひ体験してほしいです)。
店舗出店はまだ予定していませんが、いずれは検討したいと思っています。(東急ハンズさんとかで見かけたら、感動だろうな……)
何よりうれしかったのは、商品開発を通して、メンバーと一致団結できたこと
メンバーの「OEMに挑戦してみませんか?」という一言からはじまり、ルーズボルトの開発がスタート。
デザインの構成や文言も、「僕がやってみたいです」と自主的に担当してくれました。
ルーズベルトの開発を通して、仲間と一緒にものづくりができたことが、この上ない幸せですね。
これからも、小さなアイデアを見落とさず、形にできたらと思います。
取材・文/ヌイ(@nui_nounai)
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