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How to 登り方(中級)

去年の6月に書いたHow to 登り方の続き、中級編になります。

まずは以前書いた初級編のリンクを参考までにどうぞ。

登るという根本的な部分では初級編と同じですが、今回の中級編では最近投げる投げないについて話題があったので、どうしてそうなるのか?投げない為にはどうすれば?という部分から書きます。

まず、投げる理由としては2つあると思います。

・振られて倒れる時や、突然グリップしたりして偶発的に起きるパターン
・あと少しで届くかもしれないからと積極的にするパターン

前者に関しては上手い人でもアクシデントとして投げる事があります。ですが、後者に関しては上手い人はほぼする事がありません。

もちろん、単純に上手いから投げる事も少ないという技術的な事もありますが、基本的に投げるという事はギャンブルですし、上手くいかなければ余計体力も時間も使うし、下手をするとバイクも人もダメージを負う可能性がある。なので、投げるような状況になる前に早めにこれは失敗だと分かり、止めるという判断を行っているからです。

そうした判断力は数多くの行けるか行けないかという経験をする事によって得られるものですが、前者のパターンに関してはライディングの姿勢や知識によってある程度減らせるのではないかと思います。

投げる人のパターンを挙げるとすると

斜度に対しスピード不足

初心者に多いですが、中級者でも斜面に入ってから開けている人は、途中で何かあると失速するが、アクセル開けないと登れないからと開けたままなのでコントロール出来ず投げる。ヒルクライムはスタートする前にどれ位スピードが必要かを計算して、助走の時点でそのスピードが出せているかを見極めるのが大事。

スピードに対してカラダが遅れている

これは姿勢が悪い、もしくはスタート時の加速が急過ぎて、それによって振られたり、ハンドルにしがみつく。腕にチカラが入っているのはそういう証拠です。当然リア荷重にもなるのでフロントが浮いてしまい、アクセルが開けられないで失速、そこで足そうとしてアクセル開けて投げる。まずは姿勢を見直しましょう。

足ブラ

シートにどっかり座って足ブラとかはもう投げますよと宣言しているようなものです。失速してフロントが上がったらもう投げる以外の選択肢がないので…。スタンディング出来る様になるのが一番ですが、シッティングであっても必ず片足はステップに残して踏み込んで乗る事。

失敗しているのにアクセル開けっ放し

これは上記の失敗とも被るのですが、アクセルを開ければ進むとか登るという考えはダメです。失敗しそうな時はアクセルを閉じる。投げるという最悪の事態は免れますし、もしかしたら空転していたタイヤがグリップして立て直せる場合もあります。また、ハンドルにしがみついているのも開けっ放しになる原因です。そのまま左右にハンドルが切れて谷ゴケしますので、ダメと思ったらまずアクセルを閉じて、山側にバイクを倒して停める。

投げる原因が分かったら、次に投げないようにするにはどうしたらよいか?

初級編でも書きましたが、一番は助走での加速です。スピードがあれば大抵の坂は上れるし、難しい坂も結局はいかにスピードを殺さずに繋げられるかにかかってます。その為にはアクセル、クラッチなどありますが、大事なのは姿勢がキチンと出来ているか?です。

スタンディングはしているつもりでも下記のような姿勢になっていると上手く走れません。

ステップに足を載せる位置というのも大事で、つま先は車体と平行にして、くるぶしと車体の隙間が無いようにするとチカラを入れずに自然とホールド出来ます(ニーグリップはせず、車体が股の下で自由に動くようにする)足の裏とステップは母指球~土踏まずの間で状況に応じて。踵やつま先が下がったり上がったりしないようにする。

それらを踏まえたうえでヒルクライムでどのように判断すれば良いのか?意識すべきポイントは何か?を書きます。

以上となりますが、練習する時はレースではないので投げて載せればOKではなく、クリーンに登れる事を目指し、ダメそうなら早めに諦めて素早くUターン出来るような停め方を繰り返した方が良いです。

堀散らかして何とか登れたとかは上達にはなりませんし、練習場所を荒らすだけになりますので、失速したらそれ以上アクセルを開けない、なるべくイゴらず直登で行けるようにするのが良いかと思います。

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