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切り花のあるくらし【長持ちのさせ方から捨て方まで】(過去記事より)

けろらって

ちょっとお花に興味が出てきまして、お世話の方法を調べたり、花瓶やら必要なもんを揃えていた矢先。

その日は誕生日で、ケーキを買ってきてもらって食べたんやけど、そのケーキ屋さんはおまけでお花をつけてくれるお店でな。

気づいたらとりあえずとリビングに置いとった花瓶に、ラッピングされたランの花をぶっ刺されとった。

おいおいおいおい...

ちょっと前の私ならそのままほっといたことやろう。

けど今の私は!ちょっと切り花とか興味あってお花買いに行こうと思っとったところや!

そういうわけで、切り花との生活が思いがけずスタートしたんや。

ここからは自分で調べた切り花のお世話の仕方や、お花屋さんに聞いた方法を紹介するで。

花のあるくらしのいい効果

作業を通して集中できる

手を動かすからいったん頭の中の嫌なことや、不安から離れることができる。

まあぶっちゃけ面倒くさいから、無気力なときにお花をもらってもほっといて、傷んだら捨てたらええ。
余裕のある人、何か作業をして気持ちを切り替えたい人にとっては切り花を長持ちさせる工夫をしている時、花瓶に生けるバランスを考えてる時はいつの間にか真剣になってて、ちゃんとできたら「できた!」っていう達成感もあるし精神的にええ効果があるよ。


切り花のお世話ができるってなにげにすごくない?

というか切り花の世話ができるってもう一つのスキルやで。
生け花を習ってなくても貰った花を大切にできる、自分で選んだ花を自分の好きなように飾ってあげることができる。

それってすごい大人的な自由を感じひん?


花屋さんに行く体験が良すぎ

貰った花だけ飾る場合は行かへんけど、私は花を貰ったあとわからへんことが多すぎてお花屋さんに行っていろいろ質問してん。

その時初めてお花屋さんに行ったかも...。
お花屋さんってなんかええね。

花を人に贈る人、花のあるくらしを好む人が行くところなわけやん。
そんな場所に自分も仲間入りできたことが嬉しかった。

あと自分で花を選ぶ体験も良すぎた。
たくさんの美しい花の中から自分の好きな花を選ぶ。
最初は自分が好きな花がなにかもわからへんから悩むんやけど、いろいろ試して自分の「好き」を見つけていく作業は大切なことやと感じた。

私はランの花一本貰って楽しくなってしまって、ヒマワリとグリーンを買い足したで。

花の存在からTO BEを学べる

ここまで「達成感」とか何をすべきかみたいなことを言ってきたし、これから切り花のお世話の仕方の説明もする。

けど究極、人ってただ存在するだけでええんよね。
生活のために働かなきゃいけない、家事をしなきゃいけないってのはもちろんある。

けどほんっっっっっっとーーーーーーに精神的にでも体力的にでも何もできないときってあるやん。

そういうときはただそこに「在って」今あるものに「感謝」する、そういう生き方ができたらええねと心療内科の先生が言っとったわ。

でもそれって本当に難しい。
私はいくら体が動かなくてもすぐに次は何しよう、やりたいことは何と考えては焦ってしまう。

そういうときに花の在り方はとても勉強になったで。

花ってそこにあるだけでええやん。
そんな感じ。


切り花を長持ちさせるお世話の仕方

頻度

自分の体調が最優先!
疲れたときは自分をいたわろうな。

コップに入った水でも常温でほっといたら質が落ちるやん。
そんな風にただでさえ水の鮮度が落ちていくのに、切り花やグリーンを入れて放っておくと雑菌が増えていくからこまめにお世話をすると長持ちするけど、私が質問しに行ったお花屋さんの店員さんでも「私はズボラだから水が濁ってきてからお世話しますー」って言っとったで。

最低限でも世話をしたいって人は、水が濁ってきたらそれは雑菌が繁殖してる証やから水だけでも換えたらええと思う。

余裕のある人は以下の方法を水が濁る前にやってみてな。

ちなみに茎がツルッとしてる花は比較的強くて数日放っといても大丈夫なやつが多い。
茎がフサフサしている花、ヒマワリとかは雑菌が付きやすくて傷みやすいからこまめにお世話した方がいいとか、花によって違いがある。

茎がツルッとしてるランの花を飾ってたときは楽やったなあ。

茎がフサフサしとるヒマワリは大変で後悔したで...。


水切り

持って帰ってきたらまず最初はラッピングを外して、茎を3cmほど切ろう
その切るときは水切りってゆうて水の中で茎を斜めにカットする。

タライとか手が入るくらいの大きめの容器に水を張って、その中で茎の先を切るんやけど、私は洗面器を一回食器用洗剤で洗ってから水をためてその中で切ってる。

その時のハサミはやっぱ切れ味がええやつがええ。
切り花は根っこからやなく茎から水を吸い上げるから、その茎の管を潰してしまわんように。

私はこれを使ってる。

花屋さんの意見を取り入れて開発したハサミで、スパッと切れて気持ちがええのよ。
専用のハサミやけど値段も高くないし、持ちやすくて使いやすかったで。

斜めに切るんは切り口の面積が大きくなるんと、切りやすいっていう利点があんねん。

花をもらってしばらく放ったらかしにしとって、はじめて水切りしたときは茎の本来の色に驚いたわ。
黄色くなっとったんが、切ったら鮮やかな黄緑色になった。

やから水切りは毎日できたら理想やけど、切り口が黄色くなる前にできたらええよね。


葉の剪定

葉っぱは水に浸かってたら水も葉も傷むから切って取ってしまおう。
グリーンの場合も同じ。
水に浸かってしまう葉っぱは思い切って剪定した方がお花とグリーンのためや。
しっかりしばいていこう。


花瓶を洗う

まず花瓶を最初に使うとき、ホコリが付いてたら花に良くないから、使う前に一回食器用洗剤で洗って乾かそう。

最初花瓶のサイズがわからんくて適当に買ったけど、この花瓶が1輪から数本の花を生けるのに適しとって重宝してる。

花を生けてからしばらくすると発生する、水に繁殖した雑菌は当然花瓶にもつく
やから水を替えるときも、花瓶も食器用洗剤で洗って乾かしてから花を生け直すととても清潔になるな。

花瓶を洗うとき、口が細くなっててスポンジが入らへんやつはこれで一発や!

スポンジもふかふかで泡立ちやすくてめっちゃ洗いやすいで!

洗って乾かしてる間に一時的に生けておくカップとか花瓶があると楽や。
私は背の高いカップを花の一次避難用に使ってて、それも使う際はホコリがついてたら良くないから一回洗剤で洗ってから(乾かさずに)水をためて使ってる。

うちは食器乾燥機があるからスイッチ入れて花瓶を乾かして、乾くと熱くなってるから冷えるまで待ってから水を入れてるで。


延命剤

一番楽な工程やな。
水を替えるときポタッと入れて混ぜたらええだけで花が長持ちするからとてもありがたい。

私は定番のこれを使ってる。

安くて大容量。花瓶サイズやとジャバジャバ入れへんからなかなかなくならんから一個あると助かるう。

ただ、いくら延命剤を入れとっても水は濁るから注意やな。
水が濁るん(=雑菌の繁殖)を遅くさせてくれてるみたい。


ズボラ流手入れ

そりゃあできたら毎日水は換えて、水切りも毎日したほうがええ。

でも花屋さんが言っとった

「私はズボラなんで水が濁ってから水を換えますよ~」

ってのがもう真理なんやないかと思ってる。

切り花の命はどれだけ手入れしててもだいたい1週間~2週間(夏は短く冬は長い)
手入れって言ってもただ花を長持ちさせるだけのための行動やから自分の気力体力が優先や。

しおれちゃったら感謝してさよならすればええ
いつかは必ずしおれるんやから。
しかもそれも元から短い命や。


切り花の罪悪感のない捨て方

燃えるゴミ!

めんどかったら普通にゴミ箱に捨ててまおう!
そのまま燃えるゴミのゴミ箱にシューーート!!!!!

でもなんか罪悪感がある...

そんな人は意外と多いみたいや。
かく言う私もそのままポイなんてできひんから罪悪感のない捨て方を調べて行ってるで。


キレイに包装するほど罪悪感はなくなる

今あるもんで罪悪感を減らすんやったら新聞紙にくるんで捨てたらええ。
棺桶に入れるみたいなことやな。

でも私はもっと丁寧に送り出したい...。

そんで百均に行って包装紙とリボンを買ってきたで!

まず包装紙をVの字に折って、花をくるむ。

そんで根本の包装紙をねじって細くして、リボンを巻く。

こうするとなんか花への感謝を表現できたみたいでスッキリするな。
はっきり言って過剰包装やけど、大切な命に対してこれくらいしないと悲しくなる...。

そんで燃えるゴミのゴミ箱へ送り出す。

今までありがとうってな!


これで君も切り花マスター!

これでお世話の仕方から捨て方までマスターや!!!

とはいえ私も途中で慢性疲労症候群になってお世話なんてとてもできひんことがあった。
ほんまに余裕がある人か、お花が好きな人のための趣味やなと思う。

そんでしばらくして家族が誕生日にお花を貰ってきた。

二人分。

切り花お世話スキルがあるのは私一人。

勝手にお世話係にされました~。

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