#読書感想文 No.40

かなり昔の本を持ってきました。

今回は、難しいテーマかもしれませんが、私が思う「多様性」や「個性」について書きたいと思います。

一昔前に比べ、科学や医療の進歩とともに、さまざまな「個性」を象徴する概念が生まれてきました。

マジョリティ」と「マイノリティ」という差で、人に優劣をつけてはいけないということは、現代では当たり前ですが、ほんの十数年前までは、その優劣で悩む人が、とても多かったように感じていました。

ですが、その現在の「個性」と向き合い、主張できる世の中にあっても、まだまだ改善できる課題は山積みでということも、私見ではなく事実だと思います。

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アスペルガー症候群」は、そんな中でも割と早い段階で市民権を獲得した個性だと思います。具体的な状態については、個人差があるので、明記しませんが、皆さんの中でも、ニュアンスとして認識できる方は多いのではないでしょうか?

今回の投稿で伝えたいのは、「なんとなく知っている」から「理解している」に切り替えてみませんか?ということです。

もちろん、多忙な中、今の自分の環境とあまり接点がないリソースに割ける資源(時間など)がない方が多いことは承知していますが、視座を広げることで救われる人(の心)があることは知ってもらいたいです。

私自身も、「理解している」といえる範囲が少ないのですが、「理解しようとする気持ち」は常に持ち続けたいと思っています。「思っているだけ」に価値はないように感じる方もいるかもしれませんが、思うだけでも情報を拾いやすくなるものです。

高齢社会の日本においては、「認知症」に関しても、「聞いたことはあるけど、実際どんなものかは分からない」という方もいるはずです。とりあえず、情報を拾えるだけの意識は、持っていた方がいいのでは?と個人的には感じています。

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少し余談ですが、さまざまな「多様性や個性」を認め合える社会になってきていることは、素晴らしいことですよね。

そんな中、個人的に気になっているのが、「名前のない個性」についてです。

専門家ではありませんが、人は「肩書」に依存する傾向があるのではないかと思っています。それは、「肩書」の種類を問いません。

少し突っ込んだ話になるので、不快に思われる方がいたら、申し訳ないのですが、「うつ病」と診断されて、愕然となる方もいると思うのですが、反対に「安心する」方も一定数いると、私は思っています。

この苦しみは病気だからなんだ。私がおかしいわけではなかった。」という状態です。自分の状態を自身が納得できるために「肩書」は、必要だったりします。

さて、自分では明らかに異常な状態なのに、「正常」と言われて、あなたは納得できるでしょうか?「個性」は、他人からの判断材料であると同時に自己理解のツールの役目もあるのだと、私は考えます。

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もし、あなたの近くに苦しんでおられる方がいたら、勇気をもって、まずは「理解」してあげてほしいと思いますし、私もそのような行動を常に取れるようありたいと思います。

そのためにも、この本のような、「個性を理解するツール」として活用できる書籍があることを知ってもらいたいと思って、このような投稿にさせていただきました。

ということで、今回の投稿は以上です。

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