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リモートワークと社風について考えてみた

Kernel

みなさんこんにちは。

この記事を書いているのは2022年9月。
例のウイルスによってもたらされた"リモートか、オフィスか"の命題について、各企業である程度方向が定まってきた時期です。
とはいえ全体としては完全にオフィスに復帰する世界には戻らないでしょう。

ということで、今回はリモートワーク時代における”社風”をテーマに考えてみたいと思います。コラムです。

これまでの社風

リモートワークは新社会人には難しいという話をよく耳にします。

確かに社会人になっていきなり家で一人で作業というのは寂しいものですよね。
同じ会社の人たちがわさわさと仕事してる様子を見て、学生から社会人モードに切り替わる、というのはあると思います。
組織が何を重視しているとか、どういう価値観を共有しているかとか、なども周囲の話を何となく聞いている内にわかってくるものです。
それら一連の体験がこれまでの社風の継承プロセスだった、ということになるでしょうか。

新社会人のことはとりあえず半年くらいオフィスで働けばどうにかなると思いますが、一方で継承する側のベテランもこの話と無縁ではいられません。
リモートワークも含めた新しい働き方を考えていかなければなりませんからね。
いずれオフィスにいる人たちもリモートで働き出すかもしれません。
オフィスにいる前提で醸成されてきた社風が通用しない場面も当然出てくるでしょう。

そうなるとリモート時代の社風をどのように考えればいいでしょうか。

リモートへの最適化

私の職場を例に出しますと、まず新卒採用をしていないので、前述の新社会人問題はとりあえずありません。悪しからず。

そのため何かしら働いた経験がある前提で、新入社員に対してはWeb会議やチャット、あるいはロープレ等を行って仕事の進め方などを伝えています。

そもそもリモートでしか働いていないから、出勤前提の社風が存在しない訳なんですが、それでもある程度社員の共通意識のようなものはあると感じています。

リモートでも時間はきっちり守ろう、とかチャットにはなるべく早く返答しよう、とか、なるべく残業はやめよう、とか。

これらは全員がリモートだからこそ醸成されたのかもしれません。
リモートでは困った時にすぐに頼れる人が近くにいませんから、お互い困らなくて済むようにしよう、という気持ちに自然となっていく部分はあると思います。
これはオフィスにいたら中々生まれない空気感であるとも言えます。

つまり、オフィスでのやり方、リモートでのやり方というのはある程度頭の切り替えが必要なのだと思います。
何となく出社が本来の姿だから、リモートはそのやり方に合わせるべき、といった考えでいると、おそらくリモート側が上手くいきません。
それぞれの働き方の中で、相手がどういう状況だから、どのように仕事を進めていけばよいのか。
そのあたりを考えて、より働きやすい環境になるよう考えていくと、リモート時代の社風を生み出していけるはずです。

これは、悪しき社風を(もしあれば)見直すチャンスかもしれません。
ダラダラ残業してたり、成果で定量的に評価していなかった、というような部分はリモートによって見直しを余儀なくされますから、双方の働き方にとってプラスに作用させることもできると思います。

リーダーの発信力

そもそもの話をすると、社風の元になる考え方はリーダーが示すべきものではないでしょうか。
自然発生的な社風もいいですが、トップが元となる方向性を示し、部下たちがどう行動すべきか各自考える。
それが合わさって社風になる。
そういうサイクルが重要だと思います。

私の職場は小さな組織なので、リーダーのメッセージが全体をまとめている印象はあります。
社長がこう言っている→だからこういう風に落とし込んでいこう、そんなブレイクダウンが行われていると感じます。

大企業になればなるほどトップのメッセージが届きにくくはなります。
とはいえセクション毎のリーダーは存在するでしょうから、その人たちがきちんとメッセージを発信すればいいことです。
改めて、社風ってそういうものなんじゃないかなと思います。

まとめ

まとめますと、
・オフィスとリモート両方を尊重し、それぞれに最適な方法論を考えていく。
・リーダーが組織の方向性を示し、部下がそれに基づいて行動する。
ということが重要と思います。

私個人としては、リモートワークがより多くの組織に定着することを願っております。

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