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SC-900合格までの道のり

みなさんこんにちは。

Microsoft認定資格であるSC-900(Security, Compliance, and Identity Fundamentals)を受験し合格したので、今後受験される方の参考になりそうな情報をまとめたいと思います。

なお、受験料や試験対策を含め全て無料で収まりましたので、そのあたりもご参考になれば幸いです。


Microsoftの認定資格とは

マイクロソフト認定資格プログラム(MCP:Microsoft Certification Program)といい、2022年8月時点で100以上の資格が設定されています。

合格するとMicrosoft Learnのマイページに記録され、LinkedInなどで認定バッジを表示したりできるみたいです。

難易度は様々ですが、SC-900は位置付けとしては初級です。

受験した理由

仕事でM365を扱っているので、以前から何か取得してもいいかなとは思っていました。

直接のきっかけはオンラインイベントのVirtual Training Daysに参加したことです。
丁度セキュリティ分野の情報が欲しかったので、Security, Compliance, and Identity の基礎に参加しました。イベント参加費は無料。

こちら不定期開催にはなるのですが、参加するとFundamentals試験の無料バウチャーがもらえます。
Fundamentals受験をきっかけに、MS製品への関心を高めてもらう狙いなのでしょう。

無料で受けられるなら、ということで受験することにしました。
(自費だと12500円です。たけー。)

ちなみに受験前の知識レベルとしては、
・O365の基本的な内容は概ね理解している。
・EMS E3領域(IntuneやAIPなど)を概ね理解している。
・Azureは代表的な機能を何となく理解している(リソースグループとかNSGとか)。
という感じでした。
なのでAzureとコンプライアンス領域はそんなに詳しくなかったです。

試験対策

出題範囲などの情報はこちらのページにまとまっています。

①Microsoft Learnで学習

まずはMicrosoft Learnのラーニングパスを読んで学習しました。
英語の直訳みたいな内容なのでわかりやすいとは言えませんが、この内容が頭に入っていればかなり得点できると思うので、一度は目を通した方がいいと思います。
特に試験対策にお金をかけたくない場合は、ですね。

各モジュールの最後に簡単なテストが付いていますが、意外と出題イメージと近かったです。

②管理センターとDocsで学習

個人的には、出題範囲の機能について必ず管理センターで触ってみることをおすすめします。
資料読むだけよりも圧倒的に理解が進むと思います。
〇〇管理センターではどのようなことができるか、といった質問が来た時にも有利です。

出題範囲はE5機能も含まれますので、M365E5の1ヶ月試用版を使うか、開発環境で確認すると良いでしょう。

Azureもクレジットカード情報さえあれば無料試用できますので、合わせてサブスクリプションを作成すると良いと思います。
私はDocsやネットの情報を見ながら使ったことのない機能をひと通り操作してみました。
時間はかかりますが学習効果も高いです。

③Microsoftの試験対策講座

FundamentalsについてはMS自らが試験対策講座というコンテンツを用意しています。こちらも無料で受けられます。

↑こちらのページの下部にリンクがあります。

要点がまとまっていて意外と参考になりました。
また講座内の確認問題に近しい出題も結構あったような印象でした。
これも必ず目を通しておいた方がいいと思います。

難点としては、現時点で情報が1年ほど前のものであり、いくつかのサービス名称が変わってしまっているところでしょうか。
(Microsoftはサービスの名称をコロコロ変えすぎですよね)

④サンプル問題を解く

※2023/8追記
現在では、各資格の情報ページに「無料の練習用評価」が追加されています。
本番のイメージに近く、統計も出るのでそちらをご活用ください。
以下のリンクは無くなっています。

MSの試験対策で困る点としては、過去問の情報が少なく、問題演習しづらいことがあります。
その意味ではこちらのサンプル問題は結構貴重です。

勿論これがそのまま出題される訳ではないと思いますが、大体の試験イメージや自分の弱点を研究する上で役立つと思います。

私は最終的にラーニングパスを2周読み、試験対策講座の問題も大体覚えました。

試験の申し込み

先ほどのSC-900のページにあるPearson VUEのリンクから、流れに沿って登録を進めます。
私は近場のテストセンターを予約しました。
一応自宅受験もできるようです。

申し込みフォームは結構癖が強いです。氏名住所などは英語じゃないと入力できませんでした。
また仕事用のM365アカウントではなく、個人のMicrosoftアカウントを利用する点がポイントです。(退職後にアカウントが消滅することを避ける)
試験バウチャーを仕事アカウントで取得していても、途中で紐付けが可能です。

試験当日

私が受験した際は顔写真付き身分証明書が必要でした。案内のメールをよく確認しましょう。
逆にそれ以外必要なものはなかったです。

受験会場では、受付後身分証以外の荷物をすべてロッカーに預けて入室する流れでした。腕時計も着用不可です。

試験自体はいわゆるWebテストみたいなもので、PCを操作して回答する形式です。

試験時間は65分と書いてあったのですが、事前説明を読む時間なども含めてだったようで、問題を解く時間は45分間でした。
残り時間は画面に表示されています。私は30分弱で終わったと思います。

回答を終了するとすぐに結果が表示され、合否がわかります。
問題ジャンル別の得点比率なんかも出てました。
ちなみに私のスコアは916でした。受かってよかったー。
割と自信のあったIntuneは一問も出ませんでした(爆

数時間後に認定資格を取得した旨のメールが届きました。

まとめ

受験した感想としては、難易度はそれほど高くないが、対策は必要、という感じです。

セキュリティ分野に詳しい方でも、M365のセキュリティコンプライアンス機能を網羅する必要があるので、学習は必須だと思います。
Microsoftが考えるゼロトラストの概念なども知っておく必要があります。

一方で、M365に慣れている人であれば無料教材の範囲で十分合格を狙えると思います。
不安な方はUdemyなどで有料の試験対策もあるようです。

要領は掴めたので、今後機会があれば他の認定資格も狙ってみようかと思います。

以上最後までご覧いただきありがとうございました。

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