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[すこし詩的なものとして]0036 ラヴとライドのはざまで

あたらしいことがしたくて
幻想主義の片目を水で洗い流す
心ないサブカルに蔑まれながら
モダンな心を解き放て

ただ消えゆくイメージを
あの真夜中の海に空いた穴に投げ捨てて
僕は目の前で漂う少女を追いかけた

100マイル先の菜の花畑
はかない君は万華鏡のよう
僕は君を慰める言葉も理由もないから
パレードの喧騒の中から
干しぶどうを詰めたおもちゃの銃で君を撃ち抜こう

いつでも気づくのは終わった後だ
大混雑の電話回線で
君の口ずさむメロディー
それを聞きながら、
星のジュースを安っぽいカップに注いでみよう

ほら意味なんてない言葉は
そこにもかしこにも散らかっている
いつでも目の前にただよう雲のように

僕らは意味のない言葉を繰り返す
オリジナルがなんなのか知る由もない
青いボクシンググローブ
飛び散った血の飛沫
寒い冬と透き通ったレモネード
柱時計の扉の裏に隠された秘密
いま何時を指している?

花束は光の中に
プロペラはヘリコプターの頭に
とりとめもなく
また僕は意味のない言葉を繰り返す

見上げるとのびる飛行機雲
髪を伸ばした君の顔が浮かぶようだよ

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空を眺めて、その感覚を無理やり言語化してみたら
自分の背景がなんとなく見えた。
影響は受けやすい、迷信は信じない、でも暗示にはかかりやすり
そんな自分のインプリンティング体験は、今もなお残り続けている証拠だろう。
おもしろいとともに、人は人のコピーたる所以を実体験を込めて見るようだ。そんな自分のカルチャーミームを知るいい機会かもしれないなと思う青空の日。

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