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すこし詩的なものとして

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言葉を書き留めていきます。
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#生きる

[すこし詩的なものとして]0050 なきものを得て

わたしたちの生きる世界 どこにも偶然が転び、落ちている すべては神の青写真 そう信じない限…

ケンヨウ
3年前
30

[すこし詩的なものとして]0049 なぜわたしは

ふとした瞬間 自分は生きているということに気づく とある瞬間 自分はなぜ生きているのかとい…

ケンヨウ
3年前
49

[すこし詩的なものとして]0040 時をひもとく

 目をつむって  頭の内側に  脳のシワをたどりながら  記憶という彫りこまれた溝をなでて…

ケンヨウ
3年前
28

[すこし詩的なものとして]0033 永遠行きの片道切符

君のついた嘘がずっと気になって 本当のことを胸に、僕は自転車を漕ぎ出す あっちで手を振る誰…

ケンヨウ
3年前
27

[すこし詩的なものとして]0032 明け方の曳航

行くあてのない水面を、 水の温もりを感じながら、ゆらりゆらりと進み続ける。 かれこれ、どの…

ケンヨウ
3年前
18

[すこし詩的なものとして]0029 弱きもののひかり

大声を出すでもない 不平を盾にするでもない 不満を吐露するわけでもない 妄りに差別するでも…

ケンヨウ
3年前
26

[すこし詩的なものとして]0027 まぶたに残る光

なぜ何事もなかったように振る舞うのですか なぜあなたは私の顔を見ないのですか なぜ私をいない人のように扱うのですか なぜ私の発する言葉に舌打ちをするのですか なぜ男を否定するのですか その自信に満ちたふるまい その嘘にまみれた汚い言葉を吐く口 その髪に混じった死んだような白い糸 そのか細くて哀れな貧相な肉体 その虫のように静かで滑稽な歩き方 圧倒的主権の中における服従の強要 完全なる自己存在の肯定 排他的自己愛の陶酔 それらが何になるのでしょう 人が人を従わせ 人が人に忠

[すこし詩的なものとして]0026 ゆらめき

皿に乗ったケーキ たばこにマッチ たてる物音が僕の心をチクッと刺す 僕の中にいる君が、ケー…

ケンヨウ
3年前
16

[すこし詩的なものとして]0023 壁にかかった鏡

覚めない静けさの中 あなたの笑った顔を思い出した それはなによりも輝いて見えた 都会は麻薬…

ケンヨウ
4年前
9

[すこし詩的なものとして]0022 まほろばの月

もの思う宵 冷めならぬ酔いは 泡沫のよう あたらよの陽炎は あなたの頬を赤く差し 青時雨 想…

ケンヨウ
4年前
7

[すこし散文詩的なものを] 0008 凹凸

自分が何をしたいのかわからない。生きることも、仕事をすることもそう。 自分がないをしたい…

ケンヨウ
4年前
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