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すこし詩的なものとして

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2020年11月の記事一覧

[すこし詩的なものとして]0045 爪

かつて、そこに物語があったなんて 思いもしなかった 深夜の窓辺で 爪を切る 線状の刃を 角を…

ケンヨウ
3年前
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[すこし詩的なものとして]0044 砂はあなたをやさしく抱いた

 あなたは砂の穴にいる  ただ座って  ただ笑って  ただ泣いて  ただ……  僕は上から見…

ケンヨウ
3年前
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[すこし詩的なものとして]0043 2002

あれは、とても暑い日だった。 僕は膨張した空気の中で、やさしく腰を曲げた。 白夜のような空…

ケンヨウ
3年前
30

[すこし詩的なものとして]0042 青闇のぬくもり

手を繋ぐ。 公園にある遊歩道を笑いながら歩く その小さな手は、そのサイズに不釣り合いなほど…

ケンヨウ
3年前
42

[すこし詩的なものとして]0041 Dream All Day

当たり前の夜空に、幾千もの星が散らばっている。 僕が空を見上げて、その場で回れば、この世…

ケンヨウ
3年前
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