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#273_平らな場所に座って、どんなノイズがあるのかに気づき、気づいたら微分していきます。

なにが必要でなにが必要ないかを見極めるために、それを見渡す視点を得るために、ヨガでは、背伸びをすることよりも、ノイズが消えるまでじっと静かにしていることを選びます。

平らな場所に座って、どんなノイズがあるのかに気づき、気づいたら微分していきます。

耳から聴こえてくるノイズは、遠くから順に、
・とおくの、空や海や空気のノイズ
・いまいる建物のなかのノイズ
・いまいる部屋のなかのノイズ
・自分のなかのノイズ
と耳を澄ませていって、順に、最後の自分のなかのノイズを残して、聴こえなくなっていっていきます。あるいはそれによって揺れることがなくなっていきます。

自分のなかのノイズは、
・消化や尿意
・心拍や血流
・呼吸
・思考や感情
のような順に向き合っていきます。

消化や尿意は、じゅうぶんに早く食事を、直前に排尿を済ませておくことで解消します。ヨガは永遠に待ってくれます。

心拍や血流は、部屋のなかのノイズのように、穏やかに耳を傾けることでノイズであることが終わる状態に。

呼吸は、それをコントロールしようというこころの動きがなくなり、ただその気配を感じるという関係になることで、穏やかさを表示するバロメーターに、穏やかさを担保する「もやい」に。

そうして最後に、思考と感情が、ゆったりとした時間の流れのなかで、遠い将来のどこかの地点で一点の曇りもなく沈澱する泥のように収まっていくことを知っている状態に。

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