大学を"大学"たらしめるもの
先に断っておくが、あくまで今から話すことは今の状況が落ち着いた後のことについてである。
現状に対してうんぬんということではないというのを理解していただきたい。
大学の授業がオンライン化されてから気が付けば数か月経ち、春学期を終えた/もうすぐ終えるという人も増えてきた。秋学期がどうなるかということに関してはそれぞれの大学によるが、早稲田大学は「講義等の基本的な授業はオンラインを継続、ゼミや実験などどうしても対面で行わざるを得ないものは対面授業」という形で進行している。
これも現状こうなっているというだけの話で、ここから先またすべての授業をオンラインにしなくてはならない状況がやってくるかもしれないし、その可能性は十分にある。
そして、もしかしたらもう二度とキャンパスには通えない可能性だってなくはない。
そうなった時に、果たしてそれは"大学"と呼べるのだろうか?
個人的に大学は「学ぶ"だけ"の場所ではない」と思っている。
これを言った時に「いや大学は学ぶ場所だからw」と返してくる人もいるだろう。それは正しいし、別に遊ぶだけの場所だなんて1ミリも思ってないし言っていないので予めここに記しておく。大学が学ぶ場所としての機能を十分に備えていることなど分かっている。
それでも、
「人と関わることで発生する"学び以外の要素"」があってこそ大学は"大学"である
というのが個人的な意見である。
それはサークル活動だったり、空きコマに友達とどこかに行くことだったり、授業の後ご飯を食べに行くことだったり様々なものがある。特に早稲田大学は"早稲田という地に築き上げてきたもの"が豊富にあるという点で、自分が言う学び以外の要素をたくさん体験できる大学であると思っている。
なので、今の状況が収束して対面授業が再開できるような状況になってもなお、利便性などの観点からオンライン授業を継続するということになったらそれは個人的にはあまりいただけないなと感じるだろう。一番最初にも言ったが、何も今すぐ対面授業を再開しろというわけではない。もちろんできるのであればしてほしい気持ちはあるが、現状オンライン授業継続は正しい判断だと思うのでそこに過剰に不満を持っているというわけではない。
恐らく教授の方々も対面での交流の大切さは理解していると思うので、状況が緩和されたら対面授業が再開することを信じたい。
何よりも怖いのが、"いつその対面授業を再開していいと思える状況になるかが分からない"ということだろう。今年の新入生は他の学年の学生に比べて強く感じているはずだ。しかし自然の力というのは我々にはどうしようもできないので待つしかないというのが悔しいところである。一刻も早く新入生のみんなには早稲田大学に通う楽しさというのを味わってほしいと願う。
少し話が脱線してしまったような気もするが、とにかく個人的には大学を大学たらしめるものは学び以外の要素であるという話だ。"キャンパスライフ"という言葉があるのもそうだからだと思っている。
毎回これ系の話を書くと締めが同じになる気がするが気にしない。早くキャンパスライフを楽しめるようになることを心から祈っている。
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