ワーホリが終わっても人生は続くから
あれ、自分の人生って、、
ふとこれまでの人生を後悔する気持ちに襲われてしまいました。
30歳目前。ワーキングホリデーでフランスに来て2週間が経ちました。
1週間半過ごしたパリを離れ、今はフランス中東部に位置する第二の都市・リヨン(Lyon)に滞在しています。
リヨンはパリと比べてのどかでまったりした雰囲気。
大きな川が2本流れ、市街地のすぐ隣に丘があるなど、パリ以上に自然に密接した都市という感じがしました。
リヨンのことはまた今後の記事にて詳しく書きたいと思います。
今回は、また再び陥ってしまったネガティブな感情について。
しかも今回はこれまでのネガティブとは少しタイプが違う難しい感情。
フランスでの1年間、どうやって過ごそうか。
これはネガティブな時でもポジティブな時でも、心の持ちように関係ない悩み事です。
あちこちの貯金をかき集めてみても、1年間この物価高のフランスに滞在し続けることはできません。
だから、出費を抑えるか収入を増やすかをしなければならない。
ただ、今回現れたネガティブは、目の前のことではない今後のこと。
将来自分はどうなってしまうか、ということについてのものです。
フランスに着いてから、いろいろと情報を集め、求人に応募してみました。
最初は重い腰がなかなか上がらなかったものの、リヨンに来てから少し積極的に応募してみました。
求人に応募する際、履歴書は必ず必要となります。
英語やフランス語ではレジュメ(résumé)、CVなどと言います。
僕はこれまで日本語、英語、フランス語の3パターン、そしてデスクワークの仕事に出す用と飲食店などのサービス業に出す用の合計6パターンを作成しました。
(日本語は職務経歴書もあるため、実際は7パターン。英語のカバーレターは適時考えているため、テンプレートは作成していない)
フランスでは日常的にフランス語が使われています。
よく「フランス人は英語を話さない」なんて言われますが、実際そんなことないと思っています。
みんなふつうに英語を話している、そんな印象を持っています。
特に観光や飲食などのサービス業は、英語とフランス語の両方は話せて当たり前です。
フランスに住んでいる日本人も例に漏れず、日英仏のトリリンガルは多くいます。
僕はまだ初心者に毛が生えた程度のフランス語しか話せないため、フランス語が必須の仕事は応募できません。
求人の応募でも、履歴書は英語だけに限らず、指定された複数の言語パターンの履歴書を提出する場合もあります。
まだワーホリは始まったばかりです。
帰国日は決まってないけれど、一応あと11ヶ月くらいはフランスにいれたらいいなと思っています。
たとえば、運良く日本食レストランやファームで仕事にありつけ、どうにか息を繋いで1年間を全うし、無事に帰国できたとします。
さぁ、日本でどうしよう。
ワーホリが終わった自分はどこで何をしているの?
僕の経歴を職種の観点で振り返ります。
文系大学を卒業して、サーバーサイドのITエンジニアを5年、ITコンサルを半年、フリーランスのデザイナーを1年半。
ITエンジニアが有力でしょうが、残念ながら僕はもう二度とあの仕事をしたくありません。
なぜなら、つまらないから。
もちろんまだある程度の知識は残ってるし、パソコンをいじるときにエンジニア時代の記憶を活かせることはあります。
ただ、本業としてその仕事をばりばりやっていくのだけはもうごめん。
合わない。楽しくない。。。。
だから、それ以外の職種から今後の仕事を決めていかなければなりません。
でも、そんなにやりたいこともないし、経験もない。自信もない。
こんな自分を受け入れてもらえるのだろうか?
考えたら寒気がしてしまいました。
1年後はすでに31歳になろうという頃。
世間ではもう社会人として成熟しているような年齢です。
道を逸れた生き方をなかなか受け入れてくれない日本社会にとって、自分を探し続けてる31歳はなかなか生きづらさがあると想像します。
そこで僕は何をするのだろう。
ふと、手元にある履歴書を見て、自分のキャリアの一貫性のなさを如実に感じ取ってしまいました。
僕の人生ってなんて中途半端なんだろう。。。
思い起こせば、僕は典型的な飽き性。
何かに熱中しても、3年もせずに飽きてしまいます。
だから、いつまで経ってもその道に精通できず、中途半端な知識や経験だけが残ります。
その反省として、好きになりすぎない、ということに気をつけてるくらいです。
それだからなのか?僕は自分の好きなこととか、やりたいことを本気で見つけられないと思っています。
仕事も同様でした。
最初の会社は3年も経たずに辞めてしまったし、その後の仕事ももっと短いスパンで変えて今に至ります。
あの時、あの仕事をもっと続けていたらな。
過去は変えられないのに、ネガティブな自分は後悔を感じてしまいます。
そんな世界など考えるだけ無駄なのはわかっていても。
ワーホリ不要論、などを語っているブログをついつい読んでしまいます。
他人の意見は結局他人の意見にすぎないとわかっていても、どこか耳が痛くなります。
自分の人生の舵を取るのは自分だし、意味があるかないかはやってみないとわかりません。
むしろ、僕はそういった計算されたリスクヘッジな生き方が嫌だったからここに来たのに。。。
ネガティブな時ほど、意に反したマイナスな情報ばかり得てしまうのは悪い癖です。
物価の高さは寒い財布に直接打撃を与えます。
ドミトリー1泊4500円、ビッグマックセット1500円、地下鉄初乗り350円。
ついに1ユーロは170円を超えてしまいました。
食費は抑えるだけ抑える。1.5ユーロのバゲットをむしゃむしゃする時もあります。
日本では3ユーロもあれば美味しいもので腹を満たせるんだろうな。
俺30になるのになって何やってんだ。。。
虚しくなるも、自分で選んだ道なのです。
日本で安定と贅沢を手に入れていた数年前を思い出しても、今の自分は変えられません。
そんなことを言っても、生きていかねばなりません。
ワーホリが終わっても僕の人生は続いていきます。
とはいえ、日本は良い国です。
助けてくれる誰かは確実にいるし、物価は高くない、最悪生活保護をもらって生活することができる。
サポートの手厚い日本では、日本人というだけで生きていくことができます。
だから、とりあえずこの1年フランスで生きていく。
これが今の目標かつ僕のやることです。
帰国後のことは余裕があるときに考えることにして、ネガティブなときはそんなこと忘れる。てか考えない。考えちゃダメ。
それより少しでもフランスを楽しむことに時間を割きたいし、少しでも将来にワクワクすることをしたい。
せっかくワーホリのビザを取ってまでフランスに来たんだから、フランスではフランスでしかできない経験をするしかないのです。
余裕を持てるように自分で自分の機嫌を取りに行くしかないのです。
今の自分は過去の自分の上にある。
だから、将来の自分も今の自分の上にある。
大企業で昇進して金持ちになるような夢は描かないから、せめて世界のどこかで少しでも楽しく生きていたい。
ふと陥ったネガティブな自分を慰めるのもまたこの自分。
リヨンでの生活、少しでも楽しんでいきたいと思います。
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