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「人を巻き込むのがうまい」ってどういうこと?

いままで1回か2回、少なくとも1回は取り上げたことのある、ちきりんさんの「得るモノ、失うモノ」というブログ。

詳細はぜに本文の方を読んでいただきたいのですが、一番大事な文章だけ引用しておきます。

駆け引き、交渉ごと、取引の基本は「何かを得た時は、何かを失う」ということであり、「何かを譲れば、何かを得ている」ということです。

また最近、「あ、この考え方はやっぱり常に胸に刻んでおかないといけないなー」と感じることがあったので、自戒の念も込めて、再度この話について書いておこう。

この「譲ると得る」って考え方、社内外の相手、どちらにも当てはまる話だよなと思います。

まずイメージしやすそうな社「外」について、自分たち側が「有利な条件を勝ち取った!」って感じたり、「うまい方向に話を持っていけた」って感じたりする瞬間は、めっちゃ気持ちいいです。

なんか、テクニックを駆使して、駆け引きに勝った気持ちになります。

ただ、それって逆に言えば相手は「何かを譲った」だったり、場合によっては「負けた」だったりの感情を抱いている可能性が高いです。

その時点でもうすでに暗雲が立ち込めているのですが、それに加えて、どちらかが「勝った」と感じていて、どちらかが「負けた」と感じるような内容って、言い方が感覚的なものになってしまうのですが、絶対にシステムとして「歪んで」いるんですよね。

少し違う言い方をすると、システムに無理が生じているということ。

目先とか、その契約内容が履行されてすぐとかはそこまで目立たないかもしれないですが、無理のあるシステムは絶対にどこかでひずみが生じていて、時間が経ったり、強度が上がったりした途端に、脆く崩れます。

そういう意味でも、どっちかが「勝った」「負けた」と感じるような交渉の仕方は、結果的にお互いに不幸になる可能性が高くなってしまうのではないかなと思います。

あと、この話って、社「内」に対しても言えるなと最近感じることがあります。

よく、「人を巻き込む」って言い方がありますけど、あれちょっと嘘なんじゃないかって気がしてきました。

「巻き込むのがうまい」って表現がありますけど、大抵の場合、ある種の強制力だったり、強引さだったりで、「巻き込まれた」側からしてみれば、半ば勝手にすることになったってケースも少なくないです(あくまでもぼくの見えている範囲)。

というかそもそも、「巻き込む」って表現の時点で、一定の強引さを孕んでいる気もします。

だから「巻き込もう」っていう意識からして、あんまり持続性だったり自発性だったりを感じられないです。

なんか、こっちの都合に相手を合わせるようなニュアンスを感じてしまいます。

それよりも、どちらかと言えば「人が寄ってくる」とか、それだとあまりにも受け身過ぎるから「人を引き寄せられる」とかって表現の方が、複数の人のスキルだったりリソースだったりを、健全な形で合体させることができるのではないか、というのが最近チラッと考えていることです。

ただ、「引き寄せる」にしても、引き寄せやすくなるための声の上げ方だったり、そこからの導き方などの工夫は大事ですし、前提としてのそれまでのお願いする主からの「ギブの蓄積」的なものも大事です。

ただただぼくが甘ちゃんだと言われてしまえばそれまでなのかもしれないですが、まだその理想的な協力の仕方を信じれられるくらいにはぬるくピュアな環境と性格で生きています。

もうちょっとこの性善説的な回し方を試してみたいのだ。

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