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「オンラインサロン」に勝るコミュニティ形態

アクセス方式のおかげで消費者(コンシューマー)が製作者(プロデューサー)により近づき、あるいは消費者がますます製作者のように行動するようになって、1980年に未来学者のアルビン・トフラーが命名した「プロシューマー」になっていく。
※本中より引用


『〈インターネット〉の次に来るもの』を読んだ感想、第18回です!

第1回はこちら↓


いま、いろんな事業の分野で『サブスクリプション(定額利用)』型のサービスが増えていますよね。

これを筆者は本中にて『「所有権の購入」から「アクセス権の定額利用(サブスクリプション)」』と表現しています。

それで、この『アクセス方式の定額利用』によって、ぼくたちは『コンシューマー』から『プロシューマー』になっていくのです。

アクセス方式のおかげで消費者(コンシューマー)が製作者(プロデューサー)により近づき、あるいは消費者がますます製作者のように行動するようになって、1980年に未来学者のアルビン・トフラーが命名した「プロシューマー」になっていく。
※本中より引用


なぜならば、これまでの『所有型』であれば、何か新しいものが出てくれば、そちらに乗り換えれば良かったんですが、『アクセス型』の場合はそうもいきません。

サービス側は常に最新のものにアップデートされていて、且つ消費者側も使えば使うほど、データが蓄積されて使いやすくなっていく(=パーソナライズ)ので、時間が経てば経つほど、良くも悪くもスイッチングコストが高くなります。

だからこそ、製作者は消費者にずっと使い続けてもらえるように改良に改良を重ねていく必要があるし、逆に消費者側はどうせ(自分がこれだ!と思ったものを)長く使うのなら、使い勝手が良くなるように、消費者側からも製作者に対して働きかけていく必要があります。

つまり、消費者もサービスの改良に協力していくということです。


筆者はこのある種の『共犯関係』について、『あなたが雇われたことを意味する』と述べています。


消費者なのに雇われている!?

お金を払って雇われている!?


一体どういうことでしょうか。

あなたは新たなプロシューマーになり、バグを見つけて報告するよう促され(会社のQ&A部門の人件費を抑え)、フォーラムで他のユーザーからの助言をもらい(会社のヘルプデスクの人件費を抑え)、自分用にアドオンや改良版を開発する(高コストの開発部門を代替する)ことになる。
※本中より引用

本来(従来)、会社がコストをかけて行っていた業務に一部を、消費者が代わりに担うようになるということです。

しかも自発的に!!!


そしてこの現象、ぼくも身近なところで見るなと思ったら、、、

このnoteって、まさにそうですよね。


いま、いたるところで『非公式』ミートアップが開催されています。

ぼくもこの前、参加してきました。


10月には、こんな大きなイベントも開催されます。(これも一応非公式ですよね...?)


『サブスクリプション型』ではないという点では違いますが、『消費者が自発的に使っているサービスを盛り上げようとしている』という点では同じです。

というか、『定額課金している』という動機(=せっかくお金を払って使ってるサービスなんだから、もっと盛り上げていかないと!)がないのに自発的に消費者が動くって、余計にすごくないですか!?


ただただ本当に『そのサービスが好き』という気持ちでコンシューマーがプロシューマーに変化するって、ぼくの知ってる範囲だと、他にそんなサービスなかなか思い当たりません。

偉そうな言い方になってしまいますが、この温かい空間こそが、noteの持っている最大の資産のひとつだなと感じます。


ということで、きょうは『所有からアクセスへ』という時代背景をもとに、『コンシューマーからプロシューマーへ』というトレンドについて書くつもりだったんですが、後半はただただ『noteすごい!!』という話になってしまいました。

オンラインサロンが『お金払って働くなんて宗教だ!』と叩かれることがありますが、逆に『お金払ってない(=深い関係になる金銭的インセンティブがない)』のに働くって、良い意味で逆にもっとすごいんじゃないでしょうか!?!?



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