建築家 / ライター

はじめまして、佐野健太と申します。

東京は渋谷、鶯谷町(うぐいすだにちょう)の西郷馬車道通り沿いで建築設計事務所を営んでいます。山手線・京浜急行線の鶯谷駅とはまた別に鶯谷というところがあるんですね。

それと同時に、台北にもオフィスがあり、日本と台湾を行ったり来たりしながら、建築をはじめとするさまざまな設計活動を行なっています。出入国カードの職業欄はとりあえず「建築設計」。「建築家」と自ら名乗るのははなんだかとっても気恥ずかしい。とはいえ、みなさんにとっていちばんイメージしやすい呼び方であることには違いなく、ここでは暫定的に建築家とさせていただくことにいたしました。

「建築家 / ライター」

ん、ライター?僕のことを良くご存知の方はそうおもわれるかもしれません。なにしろSNSすらまともに更新できていないというのに(笑)。でも、建築をつくることというのは、じつは物語を書くことととても良く似ていることだとおもっています。大きくて出来上がるまでに長い時間がかかる建築。そのプロセスでは建てる人やつくる人、多くの人を巻き込んでイメージを共有していかなくてはなりません。僕たちは考える人(デザイナー)として完成予想図や図面、時には模型など、さまざまなツールを使って対話を進めて行くわけですが、その際力を持つのがやっぱり言葉なのです。未だこの世に存在しないものを想像し形容する。そいういう意味では、フィクション作家により近いと言えなくもありません。

もう一つ、だいぶ無理してライターを名乗るには理由があり、鍵はこの「/」(スラッシュ)にあります。3年ほど前、台湾の書店には一時期『斜槓青年』という本が平積みされていました。英語だと“Slash Youth”。もともとニューヨークタイムズのコラムニスト、マーシー・アボルハーという人が提唱した概念で、要するに名刺の肩書きがスラッシュを間に挟んでいくつか併記されているような若者のことを指しているのだそうです。そういう生き方がウケているし、実際この層が活躍している。「俳優 / 映画監督」、「農業 / YouTuber」、はたまた「僧侶 / DJ」などなど。

僕もユースと呼ばれる年頃はだいぶ過ぎてしまったけれど、この言葉の持つカッコよさにはずっと惹かれていて、今回のnote開設を機にスラッシュユースを目指してしまおうとおもうに至った次第です。

というわけで、建築のこと、台湾のこと、それ以外にも幅広く記事を書いていければとおもいます!
どうぞよろしくおねがいいたします。

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