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神酒ノ尊 ミキノミコト

寡聞にして知りませんでしたけど、こういうアレが存在していたようです。こんなネタにしやすい業界内の題材があったとは油断したなぁ。最近、「越乃寒梅担当の声優さんが、出演したラジオで『糖質制限中なので日本酒は飲まない』と発言してしまい、批判を受け越乃寒梅役を降板することになった」という意味不明なネットニュースが流れており、調べてみるとこういうアレでした。完全女性向けですね。

時折あることですが、この神酒ノ尊という作品は、アニメーション作品として作成されたわけでも放映されたわけでもなんでもなく、「キャラクターと世界観を作ってプロモーションに利用する」というタイプのアレなんですね。本当にうまく行けばアニメ作ったりゲームになったり舞台化されたりする。実在の清酒の銘柄を擬人化して、キャラデザインして、声優さんをそれぞれのキャラにあてている。もちろん全銘柄、男性として擬人化します。ああいう層を狙うわけですね。

どのキャラも凄いんですが、この櫻政宗なんかは「華やか系こざっぱりお兄ちゃん」というキャラなんだそうです。

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ちょっと何言ってるかわからないという感はありますけど、だいたいこういうのはこういうもんだろうからいいとして、気になるのは、この銘柄の味わいとか蔵元のイメージとかをキャラ設定に反映させたんだろうか、という点ですよね。


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合理主義の一匹狼「仲良しごっこは楽しいか?」 

他社を煽ってるわけだよ。ボイス聞いてみると「俺は俺の信じる道をゆく」などとも発言しており、なるほど獺祭が言いそう…いや言うか…?という内容になっています。



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また、同郷宮城県の浦霞くんと一ノ蔵くんは仲良しという設定があり、ああ、あの2つの蔵は実際に仲がいいのかな…と勉強になることもあります。重要なポイントですが、「一ノ蔵くんが浦霞くんに懐いている」となっているので、リアルに業界内でも上下関係があるだろうなというコトもわかります(わかったことにしていいのかはわからん)

各蔵元に「御社のキャラはこういう感じで行きたいんですけど…」と企画屋が打ち合わせにいくわけですよね。そんで社長が「うーん、ウチはもう少ししなやかなタイプなんだよなぁ」とか「端麗辛口タイプだからそういうイメージでお願いしたいね」とか言って、イラストレーター側で修正を重ねて、設定を練って、そんんでリリースされてるわけです。つまり、「ウチの蔵はこういう感じです」と蔵元自身が認めたということになるわけです。だから雁木はこういう酒、もっというとこういう会社なのだと自己申告しているということです。そうなのか…?

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出羽桜もおもしれぇな。計算高い腹黒インテリメガネで、サービス精神はあまりないんだそうです。何言ってんだコイツ。


このアニメはいかにも総集編風ですが、PVなんだそうです。だから編集前のオリジナル版は存在しないんですね。むしろ1クール見たくなってきたわ。ああいう層が食いつくかどうかなんですけど、正直こういう方面の擬人化は何でもアリだから、和風でキャラ大量生産しやすくて物販に直結する清酒を題材にするのはいいアイデアだよな。このコンテンツ流行ってるのかなぁ。

しかし今こういのすごく多いんだな。ガムとか電車とかさ。プロモーション手法の一種のスタンダードなんだな。こうやってイケメンにして人気声優キャスティングしてキャラ設定すりゃ勝手に盛り上がって聖地巡礼してグッズ買って清酒飲んでくれるんでしょ?って腐女子バカにしすぎじゃないかと思いますけど、まぁ男性向けもクッソ多いからねこういうの。普通にやるよりは可能性あるんだろうな~。沖縄でこのラベルの商品並べて売ったら売れますかね?


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