見出し画像

鮎釣りおじさん ミニインタビュー

記憶を頼りに書き残すミニインタビューです。
秋田弁非マスターのため、いちばん扱い慣れてる関西弁で聞き書きしました。
鮎釣りのおっちゃんのお話。

今日はもうおわったよ、仲間の鮎釣りみてたんよ。
おう、楽しいぞ〜。これやってたら働くのが嫌になんねん。
ん?何歳くらいでやってたかって?27くらいのときやなあ。
ちょうどおにいちゃんの歳くらいの時や。
仲間に使い古しの釣竿だけ渡されてな。鮎釣りって道具がぎょうさんあるんよ。
竿もそうやけど、釣った鮎を捕まえるための網、それと鮎を入れておくあの緑の箱みたいなやつ。水の中に浸からなあかんから、下だけウエットスーツ着るんや。7月やとまだまだ水が冷たいからな、寒いでー。
朝から昼ごろまでやるからな、手ガチガチなってな餌がつけられねんだわ。
最初は道具全部ないからな、ひとつひとつあるもんでこさえて、鮎釣り行ってたわ。
おれがいちばん釣ったときで1日に94匹釣った。
いまは人がようけ来るからな、そんなに釣れへんけどな。
ほら、山口ナンバーの車あるやろ。あんなところからくるんやで、ここはええ川なんやと思うで。
鮎釣りはアブに強かったら有利なんや。8月のお盆くらいの時にな、アブがようけでるやろ。ふつうはみんなアブがでる、言うたら行かへんのやけどおれはいくねん。
いや、刺されるよ。刺されるけどあんまり腫れたり痛くなったりせんのや。
慣れたんかな。
おにいちゃんが住んでる比立内のところくらいからはじまって、鮎がだんだん下流におりてくるんや。おれら釣り人も鮎に合わせてだんだんおりてくるってわけ。
明日?明日も朝8時からやってるよー、おいでおいでおもしろいで。
でもな、鮎釣りはやらんほうがええよ、抜け出せへんくなるで。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?