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リーダーの1on1が上手くいかないのは、「はじまり」と「おわり」がはっきりしないから!

皆さん、こんにちは。
リーダー育成家&作家の林健太郎です。

この記事では、リーダーが1on1でコーチングを使おうとすると、なぜ失敗するのか、ということについてお話ししていきます。
1on1ぜんぜん上手くいかないんだよな!とお悩みな方、ぜひお読みくださいね。

そして、この記事は商業出版クオリティーで気合入れて書いてますので、途中から有料とさせていただきます。ぜひご購入の上お読みください。

私が『優れたリーダーは、なぜ「傾聴力」を磨くのか?』(三笠書房)という著書の中でお伝えしてるコーチングスキルの1つ目が「静かな時間を提供する」というスキルなんですが、1on1ミーティングなどでリーダーがコーチングを活用する場合には、なるべく静かに待ち、部下やメンバーがしっかり話す時間に充てることが重要です。

そして、私の著書では、静かな時間をつくるために必要な付加的なスキルとして、復唱、承認、合いの手を併せてご紹介していますので、こちらもどうぞ著書にてお読みくださいね。

今日の記事ではこれらの「静かな時間を提供して傾聴するため」のスキルをよりビジネスの現場で有効活用するためのヒントをお伝えしていきたいと思います。

私の著書でお伝えしている、傾聴のための基礎となる5つのスキルは私のこれまでの経験からその効果が実証できているのですが、私の教えを守ってスキルを使い始めてくださるリーダーの中には、スキルを上手く活用できないとおっしゃる方も実は少なくありませんでした。

実際にスキルとしては確立していて、上手くいくことが証明されているのに、なぜビジネスリーダーがうまく活用できないのか
これについて、かなり熟考した時期がありました。

そして、最終的に行き着いたのが、この記事ででお伝えする「はじまりの言葉」と「おわりの言葉」なんです。

この「はじまりの言葉」と「おわりの言葉」をリーダーの皆さまに教えるようになってから、先に挙げたような「使えない」とおっしゃる方がほとんどいなくなりました!
先の学んだスキルがより使いやすくなりますので、ぜひ読み進めてみてください。

と、前置きが長くなりましたが、今日は「はじまりの言葉」と「おわりの言葉」というスキルのお話です。
他のコーチングスクールやメソッドでは全く教えていない、私独自のオリジナルメソッドなので、どうぞお読みください。

冷やし中華始めました!

さて、それではまず、「はじまりの言葉」と「おわりの言葉」は何を指すのか、ということについて簡単に触れていきたいと思います。

これまで私の記事を読んでくださっている皆さまであれば、「普段の会話」と「コーチングを使った会話」はその性質が大きく異なることへの理解が進んできていると思います。
簡単に要約すると、普段の会話は「双方向の会話」であり、コーチングを使った会話は「話し手は話す役割、聞き手は聞く役割と役割がはっきりした会話」でしたよね。

リーダーの日常では、上の普段の会話が大半の時間を占めると思われ、その中で急にコーチングを使った会話を導入しようとすると、会話の性質が大きく異なるので、相手である部下やメンバーがビックリしてしまうということが起きやすいのが実際のところです。

これが理由で多くの1on1ミーティングが失敗に終わります
つまり、普段は助言や指示、質問や提案などを多用しているリーダーが、いきなり「何でも話していいよ」と切り出し沈黙してしまえば、これはメンバーにとって単純に恐怖体験となってしまう可能性が高いということです。

ですので、ここで「コーチング始めるよ」といった掛け声や「コーチングを終わって普段の会話に戻すよ!」といった掛け声があると、相手としてもわかりやすくなるということです。

ここで私がいつもイメージするのは、中華料理屋さんで夏の期間になると貼られる「冷やし中華始めました!」の張り紙だったりします。
そんなわかりやすい宣言がリーダーの皆さんにも必要だと考えてください。

はじまりの言葉

それでは、まず「はじまりの言葉」から解説をしていこうと思うのですが、ものすごく単純な話をすれば、「これからの会話はコーチングを使っていこうと思うけど、いいかな?」というような言葉遣いになります。

ただし、ここには大きな落とし穴があります。
「コーチング」という言葉がまだそれほど一般的に知られている言葉とは言えないので、部下やメンバーから「コーチングって何ですか?」と逆に質問をされるような展開が考えられるのです。ですので、私たちはこの「コーチング始める宣言」を、より相手に理解されやすい言葉で行うことが必要です。

例えば、こんな言葉であれば、すんなり受け入れられるかもしれませんね。

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