準備は事前に終わらせておく #901
おはようございます。
クリスマスの飾りをしまうタイミングを失っていて、そろそろクリスマスの季節がやってきてしまう森下家です。
試合中に監督やコーチから指示を出されないとなにも動けないようではまったくもって準備不足です。プレー中は自分で判断して決断しなければいけないので、いかに練習中から自分で考えながら取り組めていれるかどうかですよね。というお話です。
<理想はいるだけ>
試合中、監督やコーチの役割はどんなものがあるでしょうか?
選手に指示を出したり、プレーのフィードバックをしたり、叱咤激励をしたり…いろんなことをしなければいけない役割が思いつくかと思います。
でも実際にプレーをしているのは選手本人達です。プレーに集中をしていたらコーチからの指示などの声はあまり入りません。
水泳なんかプールに入っちゃえばなんの音も聞こえませんし。(水の音だけ)
そう考えると試合(レース)中というのは監督やコーチの指示やフィードバックがなくても自分たちだけでプレーしなくてはいけないということ。
試合直前や試合中に監督コーチにあれこれ言われているような状態であるならばそれは準備不足ということです。
その状況ではやるべきことはすでに明確になっていて、自分たちで考えて判断して行動していくことができていないといけません。
なんなら監督やコーチがいなくても「全然問題ないぜ」というくらいに仕上がっておきたいくらいなのです。
<監督不在>
スラムダンクの湘北vs陵南では湘北の監督である安西先生が病気で倒れてしまい不在の中の試合になりました。
途中、赤木の不調や花道の福ちゃんに対する過剰な対抗心、ファウルトラブルなどから幾度となくピンチになりましたが、チーム内でのコミュニケーションや自分の役割を確認することで軌道修正をしていきました。
監督が不在という中でピンチを切り抜けるのは簡単なことではありません。
客観的な視線で自分たちと相手がどのような状況を見極めないといけないからです。
そのためにはプレーをしている選手も周りにいるチームメイトの積極的にコミュニケーションをとっていくしかありません。
冷静に課題をあぶり出しそれに対する対策を考えて実行していく。の繰り返しです。悪い流れになっているということは相手のプレーに対して後手(受け身)になってしまっている状態なので、何かこちらが先手をうって仕掛けていくことも必要になります。
自分たちでコミュニケーションをとって客観的に判断をしてプランを組み立てていくためには、普段の練習からどういう意図と目的を持って行っているかが全てを決めるといって良いと思います。
言い換えれば監督コーチの頭の中をどれだけ理解して共有して練習ができているかです。
それができていれば必然的にそれぞれのメンバーの役割も理解できるようになってきます。一人一人がパワプロとかウィニングイレブンとかのゲームでチームを育成しているような感覚ですね。
簡単にざっくりいうと、この選手には点をとってもらう、この選手にはボール回してもらって、この選手はディフェンスというような感じ。
それを自分たちで理解できていればプレー中も「今自分は何をすべきなのか」が自然と見えてきます。
言うなれば練習中からただ言われたことをこなしているだけではなくて、与えられたメニューの中でもきちんと自分たちで考えて理解して取り組む必要があるということです。
<何が起きても動じない>
そういう視点を持って練習をしていれば、試合の時にはこんなことが起こるかもしれないな、次の試合の相手はこういう感じのシチュエーションがあるかもしれないなというところまでイメージして取り組めるようになっていきます。
起こることがイメージができれば、それに対しての対策ができるし、対策ができれば不安も感じずらくなりリラックスして試合に臨めるようになります。
そして何より自分たちで考えて決断するということで責任感が育ちます。
練習も試合も言われたことだけをこなしているようではいつまで経っても「やらされている感」から脱せられません。
自分で考えて出した決断には責任感が出ますし、それを試した結果どうなるんだろうという興味が湧いてきます。理科の実験みたいな感覚ですね。
そこに失敗を恐れないマインドセットが育てば、どうしようか判断を迷った時にミスをしてもそこから学べるチャレンジを選択するようになってきます。
それがプレー中にも出て来れば、何が起きても心が動じない本当に強いチームになっていきますよね。相手がそんなチームだったらすごい嫌だと思う。
そうした「考えること」も日頃のトレーニングです。
テクニックやフィジカルと同じように意識をして考えるトレーニングもやってみてくださいね。
<まとめ>
①試合直前や試合中に監督コーチにあれこれ言われているような状態であるならばそれは準備不足。その状況ではやるべきことはすでに明確になっていて、自分たちで考えて判断して行動していくことができていないといけない。
②自分たちでコミュニケーションをとって客観的に判断をしてプランを組み立てていくためには、普段の練習からどういう意図と目的を持って行っているかどうか。
③自分で考えて出した決断には責任感が出て、それを試した結果どうなるんだろうという興味が湧いてくる。そこに失敗を恐れないマインドセットが育てば、どうしようか判断を迷った時にミスをしてもそこから学べるチャレンジを選択できるようになる。
自分たちだけで考えて行動できるチームはいざという場面で崩れにくい。監督コーチもあれこれ言いたくなる気持ちもわかりますが、そこは時と場合に応じてグッと我慢することも大事なのです!
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森下健(もりしたけん)
1986/10/31 埼玉県三郷市出身。
学生時代は水泳に没頭。専門種目はバタフライ。現在はトライアスロンにハマっている。青春真っ只中。
奥様と息子(4歳)と娘(0歳)の4人家族。横浜在住。
メンタルトレーニングの情報を中心に書きたいと思います。
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