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自分で決断することがトレーニングの質をあげる #518

おはようございます。
花粉症でティッシュの消費率が下半期1位になりそうな森下です。(#どこの1位かは知らない)

昨日の記事でも、頑張っても努力の方向が違うほう向いてたら空振りしちゃうよね。という話をしました。

要は考えて練習しないとかなりの遠回りをするハメになりかねないということ。

そういう意味では、自分で頭を使って考えてトレーニングすることはとっても大切で、

コーチや監督に言われたまま、ただやってるだけじゃもう通用しなくなるんだぜ。というお話です。

では、どうぞ。

<言われた通りの練習>

だいたいのチームはコーチがメニューを立てて、その通りに練習をしていきます。

僕の現役時代もそうでした。
練習前にみんなで集まってコーチからメニューの説明をしてから、練習が始まります。

なんでこの練習をやるのか、この練習でのポイントはどこなのかをコーチは説明してくれて、僕らも理解したうえで練習に取り組んでいました。

理解できない、疑問に思ったことはけっこうコーチに聞いていて、
「なんでこんな練習やるんだ」
「今日は疲労が溜まってるからこういう練習に変えたい」
みたいな意見を生意気にも言っていましたね。

それもこれも僕らとコーチの間に信頼関係があってこそです。

僕はメニューについては考えていた方ですけど、中には練習の目的を理解しないまま、ただ言われてるからやっているという選手もいると思います。

こなすだけの練習にになっているとモチベーションも集中の質も高めることは出来ません。

練習は量をこなすことも大切ですが(それで成長するのは最初だけ)、量だけだと伸び悩む時期が必ずくるので、さらに上のレベルを目指すのであれば量だけでなく質を高めていく必要があります。

そのためには練習の意図目的を理解して、自分の納得した上で練習を行うことが必須です。

<自分で決めると質が上がる>

アメリカでこんな実験がされたことがあります。

筋トレのビッグ3と言われるトレーニング(ペンチプレス・スクワット・デッドリフト)の計測を行うと2つのグループに伝えました。

1つは計測をどの種目から行うか自分で順番を決められるグループ。
もう1つは計測する順番を指定されているグループです。

すると自分で順番を決めて計測をしたグループの方が、パフォーマンスをより高く発揮することが出来たという結果が出たそうです。

他にも、最大酸素摂取量の計測をすると言って学生たちに集まってもらいます。

1回目は普通にトレッドミルでギブアップするまで走る(キツいやつ)で計測して、2回目はもう一度同じように計測するグループと、トレッドミルの前方に自分の好きな背景画像を選択して計測できるグループに分けました。

基本的な条件は同じで、背景が選べるというところだけ違うということですね。

もうお察しの通り、この実験では背景を好きな画像に選択できる方がより、1回目より長くトレッドミルを走ることが出来ました。

ビッグ3の計測も最大酸素摂取量の計測も、トレーニングの内容とは一見関係ないところでの「自己選択・自己決定」がパフォーマンスに大きな影響を及ぼすことがわかりました。

こうした実験からも言われてこなしているだけの練習と、自分で意図目的を理解して考えながら練習するのでは雲泥の差があるということがわかりますね。

<自分のプラン・アイデア>

自分で考えて決めて取り組むとモチベーションや集中の質が高まります。
これはスポーツでも仕事でも勉強でもおんなじ。

決められたことをこなすだけではなくて、先ほどの実験のようにトレーニングの順番を決めるだけでも変わるし、他にも始める時間や内容を考えるのも良いと思います。

とはいえ、練習メニューや仕事など、組織・チームに所属していたら自分ではコントロール出来ないこともたくさんあります。

練習メニューにおいてはコーチの方が知識も豊富で明確なビジョンを持っているのであればコーチの意見を積極的に取り入れてトレーニングしていった方が良いでしょう。

ただそんな場合でも、何度もいいますが言われたまんまただやるのはオススメしません。(#素直は大事だよ)

決められた(提示された)メニューの中で、さらにそこから自分でそのメニューでの目標を設定するようにしていきましょう。

例えば水泳でいえば、呼吸制限のメニューがあったとして、メニューの内容は心肺機能を鍛えるというようなことだったとしましょう。

そしたらそのメニューの中で、自分自身の中で「苦しくなるとフォームが崩れるから、そこを意識しながらやってみよう」みたいな目標を立てる。(あくまでも例ね)

同じメニューをやってはいるけれども、自分で目標や課題を決めて取り組む方が練習の質は全く変わってきます。

他にも練習の意図目的が変わってしまうのはよくないけど、「もっとこうしたら」みたいなアイデアが出てきたら、率先してコーチに提案してみましょう。

自分自身で考えて工夫して試して見ることはとても大切なことです。

指導者の皆さんは、そうした意見が出やすいように、言いやすいように環境、信頼関係を築いていかなければなりません。

「コーチに意見するとは何事じゃ!言われたことをやってりゃいいんじゃ!」みたいなスタンスのコーチがいまだにいらっしゃいますが、そういう人はもうオワコンです。

目先の勝利よりも、長期的な成長にフォーカスする。
それが遠回りのようで、確実に近道であり、結局結果に繋がるんです。

選手に任せてみる、考えさせて決めさせる、というのも指導者の1つ役割なのかもしれませんね。

<まとめ>

①指導者からメニューを言われてただこなすだけの練習にになっているとモチベーションも集中の質も高めることは出来ない。

②研究では「自己選択・自己決定」がパフォーマンスに大きな影響を及ぼすことがわかっている。

③自分で考えて決めて取り組むとモチベーションや集中の質が高まる。自分自身で考えて工夫して試して見ることはとても大切です。

④指導者は選手からの意見が出やすいように、言いやすいように環境、信頼関係を築いていかなければならない。

選手が意見をいうのは生意気みたいに思ってしまうかもしれませんが、全然そんなことはなく、コーチと選手共に成長しあえる環境であるために、コミュニケーションは積極的にとるようにしていきましょう!

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株式会社メンタリスタマネージャー
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森下健(もりしたけん)
1986/10/31 埼玉県三郷市出身。
学生時代は水泳に没頭。専門種目はバタフライ。現在はトライアスロンにハマっている。青春真っ只中。
奥様と息子(3歳)の3人家族。横浜在住。
家族、仕事、趣味についてとりとめなくつらつら書きたいと思います。




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