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恐怖体験アンビリバボ #177

おはようございます。
息子に「おとう、やさいたべないとだめだよ」と言われてますが、さりげなく誤魔化してます。これが大人の力です。
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スポーツや仕事の場面で大きな失敗をしてそれを引きずってしまうことは往々にしてあるかと思います。

僕もあるレースで、盛大にバテて途中でプールから上がろうかと思ったくらいしんどいレースがありました。もちろんタイムは散々な結果。

あとあとわかったのですが、その時は集団食中毒があってその状態でレースに出たのでそうなったみたいです。

それからというもの、レースではなかなか自分の思い描いてるレースが出来ず、ちょっとでも苦しくなってくるとあの時のしんどさが頭によぎり、雪崩のように疲れが出てきて身体が動かなくなったのを鮮明に覚えてます。

そんな感じで、似たようなシチュエーションが来るとその時の恐怖体験の記憶が蘇って身体が動かなくなり、また同じことを繰り返すことがあります。

なんでそんなことが起きるかというと、脳は「特定の行動と記憶」を強固に結びつけてしまうからです。

特にアスリートの場合、反復練習を繰り返して複雑な動きを自動化できるほど脳を鍛えてきたがゆえに、よくない行動と感情を結合して脳に刻み込んで学習してしまうことがあります。

間違った学習をしてしまった場合それを消し去ることは出来るのでしょうか。

まずは、間違った学習をしてしまった後に、間違った行動と記憶の結合を解いてあげる行動をする。

例えば、僕の場合後半のレースでバテるのが恐怖だったらペースをゆっくりにして後半しっかり体力を残しておくようにする。

すると徐々にその時の恐怖心が少なくなって、やがては消えていきます。ですがこれは一過性のもので、またちょっとでもバテる経験をしちゃうと一気にその記憶が呼び起こされてしまいます。

いったん脳にこびりついた間違った記憶はちょっとやそっとじゃ消えないんですね。なくなったと思っても奥深くに眠ってるだけで、ほんの少しのきっかけでまた出てくる。

脳は寝ている間に学んだ情報や技術を記憶に定着させます。
恐怖体験も寝てる時に記憶に定着されてしまいます。

ということは、恐怖体験をした後に寝なければ記憶には定着しないということです。
とは言っても寝ないのは生理的に無理なので、寝る前に正しい学習をして、恐怖体験を払拭させるのがベスト。

例えばプールでちょっと溺れちゃったら、その日のうちに(寝る前に)プールで泳ぎの練習をして恐怖心を取り除くことが大事ということ。

「嫌なことは寝て忘れろ」なんてのはまったくの正反対で、寝たら記憶にこびりついて逆に忘れられなくなっちゃうので要注意ですよ。

#トライアスロン
#子育て
#メンタルトレーニング
#美食
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#スイミング
#スポーツ不安

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株式会社メンタリスタマネージャー
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株式会社SSFプロモーションマネージャー
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森下健(もりしたけん)
1986/10/31 埼玉県三郷市出身。
学生時代は水泳に没頭。専門種目はバタフライ。現在はトライアスロンにハマっている。青春真っ只中。
奥様と息子(2歳)の3人家族。横浜在住。
家族、仕事、趣味についてとりとめなくつらつら書きたいと思います。

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