出来ねぇものは出来ねぇ #407
おはようございます。
こどもチャレンジの勝手に送られてくる体験DVDを永遠に見させられて洗脳されそうな森下です。
チーム、組織の中にはいろんな能力差の人達が集まっていて、できる人もいればそうでない人もいます。
できちゃう人にとっては、できない人を見てると「なんでそんなこともできないんだよ」と思うことも少なくないんじゃないですかね?
でも同じチーム、組織にいる以上はそれを見過ごすことは良策ではないですよね。
今日はそんな感じのお話です。
<できないことはできない>
スマホですぐ調べればいろんな情報が出てくるし、誰にでもすぐ連絡できちゃう時代だから、最近の子供たちは「考える力」が低下しているように感じます。
ひと昔前だったら、自分なりに考えてトライアンドエラーで答えを出したり、図書館にいって本を探して調べたり、専門的な人を尋ねて話を聞いたり、今考えれば結構大変な作業を当たり前のようにしていたわけです。
世の中が便利になったおかげで、スピード感は増したけれども考える能力というところでは少し下がってきたのではと思います。
いい面も悪い面もあるということですね。
そういった背景もあってか、「そんなこともわからないの」ということが結構あったりします。
それくらい自分で調べればいいじゃん、いちいち聞くなよというやつです。
そういう人は相手の時間を奪っていることに気づかないわけですが(しかもよくメールじゃなくて電話してくる)、まあそれを言ったところでそういう人には通じません。
自分で調べてみる、考えてみるということが「できない」人に、やってと言っても「できない」のです。
「いちいち聞いてくるな!それくらい自分でやれ」と言ってもできない。
できない人に「やれ」とだけ言っても、言われた側はわからなくて思考停止です。
<どうすればいいのかを提示する>
できない人にやれと言っても根本的な解決にはなりません。
どうでもいい人には突っぱねて終わりでいいかもしれませんが、同じ職場の人やチームメイトだったらそのままにしておくわけにはいきませんよね。
いずれお互いダメージをくらってしまうので。
しっかりとできるように、わかるように伝えてあげないといけないわけです。めんどくさいけど。
そして、できないことに対して「なぜできなかった」を問い詰めてもしかたありません。
できなかったものはできなかったので、「じゃあこの先どうすればできるようになるか」が大切です。
ここでポイントなのが全部こちらが決めて提示してしまうと「やらされている状態」になってしまうこと。
やらされている状態になると、言われたときはやるけど、言われないとやらない、時間が経つとやらなくなってしまいます。
そうならないためには「一緒に考える」ことが大切です。
一緒に考えて、少しでも自分で決めたと思えることが大事です。
人は言われたことより、自分で決めたことの方がモチベーション高く取り組むことができます。
例えば、一緒に考える中で「そうならないためにはどうしたらいいと思う?」というような質問をしても良いでしょうし、
それでも全く考えが出てこないのであれば、いくつか選択肢を用意してあげましょう。
その中かから選んで取り組んでもらうだけでも、モチベーションの高まり方が全く違います。
<教える4ステップ>
いきなり出来なかったことが、できるようになるはずがありません。
出来る様になるまでサポートをしてあげるようにしてみてください。
自分でやったほうが速いからと言ってやってしまうと、周りが育たないし、後々自分がやることが多くなって首が回らなくなります。(←ぼくがこのタイプだったよ)
この順番で教えてあげると、少しずつ出来るようになってくる、かつ大きな事故(ミス)にはつながらなくなります。
①覚える
教える人の見本をまずは見ます。全体の流れや手順などを確認して覚えていきます。
②一緒にやる
次に実際にやってみる。メインは教える人で教わる人はアシスタント程度に。
③やってみる
慣れてきたら今度はメインでやってみる。教える時はサポート程度に。
④1人でやってみる
最終的には1人でやってみる。もし危ういところがあれば③と④を行ったり来たりする
こんな段階で教えてあげれば、習得の個人差はあれど少しずつ出来る様になってきます。
出来ないというのはもしかすると、教える側の問題もあるかもしれないので、そこは根気強く教えてあげてください。
出来なかったことが出来る様になってくれば、その人も自信がついてきて自らすすんで取り組んで行くようになります。
自分の目線で一方的に「なんでできないんだ」と突っぱねるのではなく、相手の目線になって「一緒に考えてあげる」ようにしてあげるといいかもしれませんね。
<まとめ>
①「できない」ことを「なんでできないんだ」と言ったところでなんの解決にもならない
②「なぜできなかったのか」ではなく、「どうすればできるようになるのか」を考えてあげることが大切
③どうすればいいのかの答えを与えてしまうと「やらされてる状態」になってしまうので、答えではなくヒントを与えて考えさせる
④教える時は段階を踏んで教えて、少しずつできるようにしていく
特にチーム競技や企業はこういうケースが多いと思います。
人を育てるのは突っぱねすぎるのもダメだし、教えすぎてもダメ、適度な距離感と辛抱強さですね!
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森下健(もりしたけん)
1986/10/31 埼玉県三郷市出身。
学生時代は水泳に没頭。専門種目はバタフライ。現在はトライアスロンにハマっている。青春真っ只中。
奥様と息子(3歳)の3人家族。横浜在住。
家族、仕事、趣味についてとりとめなくつらつら書きたいと思います。
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