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市場を広げるには?

どうも篠原健太です。コマ撮りを作ったり、発信したりしています。

僕はコマ撮りアニメーターを生業としています。物体を少しずつ動かしては写真を撮り、連続して見るとあたかも自ら動いているかのように見せる技術です。

お仕事内容はざっくり二種類で、「ゼスプリキウイTVCM」のような広告制作か「リラックマとカオルさん(Netflix)」のような作品制作です。

僕が業界に入るよりもっと昔には、特撮としてのコマ撮りもありました。しかし、今はCGの方が使われるようになったので、特撮としてのコマ撮りはほぼ仕事はありません。

普段、コマ撮りアニメーションを見る機会はあまりないかと思います。テレビやネットで配信される2Dアニメーションの量と比べたらとても少ないです。

日本のコマ撮りアニメーションは市場が狭いのです。

これは受け止めざるを得ない事実です。

しかし諦めるにはまだ早くて、掛け算しだいで市場を広げることはできます。

僕はありがたいことに市販のアクションフィギュアをコマ撮りするお仕事をたくさんさせていただいてます。

このフィギュアコマ撮りは

アクションフィギュア×コマ撮り

というとても相性の良い組み合わせなのです。アクションフィギュアの広告映像を作ろうとするとき、商品という物体を使う必要があるので、実写かコマ撮りになります。そしてアクションフィギュアの「動く」という魅了を伝えるためには実写よりもコマ撮りの方が断然向いています。コマ撮りになる必然性が高いのです。

最初に例にあげたゼスプリキウイのTVCMやNetflixリラックマは

キャラクター×コマ撮り

です。このキャラクターとコマ撮りの必然性はありません。キャラクター×CGでも良いのです。コマ撮りが選ばれる理由の多くは作り手のこだわりだったりします。その時の都合(大抵は予算)によってコマ撮りでなくなることはありえるのです。実際に何度もお仕事が飛びました。

僕が情報発信をはじめた理由もコマ撮りの市場の狭さ、いとも簡単にコマ撮りを選択肢から外される恐ろしさを知ったからでした。技術としてのコマ撮りを売っていてはダメなのです。考えなくちゃ。

情報発信を続ける中でたまたま出会ったのがアクションフィギュアでした。アクションフィギュアを写真に撮るオモ写というジャンルがあるなら、コマ撮りもアリだよねと考え、最初は趣味で始めました。趣味で始めたことが、今では大手企業さんからお仕事をいただいたり、国際賞をいただいたりと大きく発展したのです。フィギュアコマ撮りにめちゃくちゃ助けられてきました。というか人生が変わりました。

今では自分のアトリエを持つことができるようになったのです。これはフィギュアコマ撮りを始めてから約一年半の出来事です。(経緯はまた次の機会に書きたい)

新アトリエ

最初は自宅の六畳間でひっそりと始めました。↓

フィギュアコマ撮りを始めた頃

誰にも知られず仕事終わりに夜な夜なコマ撮りをしては発信してました。そしたらいつのまにかTwitterのフォロワーが80人から50,000人に。いつもフォロー外さず見ていただきありがとうございます!

自分のやりたいことの市場が狭いからといって諦める必要はないと思います。僕みたいにやりたいことと〇〇の掛け算で価値を生み出すことはできるのです。クロスシンキングって言うらしいよ!

今度は日本だけでなく、海外の方々に感動を届けられるように計画をしています。まだ方法は見えてませんんがやるぞー!誰か教えてー!

世界の感動時間を増やそう!

おまけ

コマ撮りにつかう道具を販売しました。すると即完売。キャンセル待ちの方もたくさんいました。(提供できずごめんなさい!)海外からの問い合わせがめちゃくちゃきます。この道具を作るのには、まとまった時間が必要なので次いつ作るかはわかりません。買ってくれた方ありがとうございます!どんどん使ってコマ撮りしてください!

さっそく使ってくださってる方がいました!嬉しい!


記事を読んでいただきありがとうございます!サポートしていただけると面白い作品を作る費用になります!