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ゼスプリキウイ制作の話

どうも篠原健太です。

コマ撮りアニメーターとかやっています。

参加させていただいた作品の一つにゼスプリキウイのCMがあります。YouTubeにもアップされていて、現在615万回再生されています。

ゼスプリキウイ TVCM2020

コマ撮りアニメーターは人形を動かす専門の人です。このゼスプリキウイのCMは峰岸裕和さん(ドワーフ)と篠原健太の2名のコマ撮りアニメーターが動かしました。

二作目から2019年までは峰岸さんが一人でアニメートしていたCMです。しかし今回のCMは1分尺でCMにしては長い尺を撮ることや、セットがたくさんあったため篠原も参加することになりました。

僕は観てくれた人の喜ぶ感想を知るのが大好物なので、YouTubeのコメントを読んだり、Twitterで感想をツイートしてる人を検索してはニヤニヤしています。

このCMはとても人気のようで、泣いてしまう人もいるみたいです。

まさか撮影中は、こんなに人気が出るとは思っていませんでした。(あくまで篠原は)何とか撮影がクリアできるように頭がいっぱいだったのです。

例えば、僕が担当したシーンにキウイブラザーズが山で熊とイエティに遭遇するシーンがあります。セットの地面は山道でボコボコ、不安定な木々がたくさんあったので、人形にタンク(自立しない人形を支える重り)を使うことができませんでした。その場合は人形の頭上にレールを渡し、上から棒を突き出して支えます。そうすると、レールの軌道の制限がかかるので細かい動きがとても難しくなるのです。1秒間に24枚のアニメーションで、キウイブラザーズがゆっくり後ずさりする(汗も流しながら!)動きはめちゃくちゃ細かいポージングをしなくてはいけませんでした。その動きを周りの草木を触らないように作業するのです。

とにかくめちゃくちゃ人形のコントロールが難しい!

そんなことで現実問題をクリアして、なんとか良いアニメーションになるように頭がいっぱいでした。

しかし、CMが喜んでもらえるのは本当に良かったです。僕はたくさんの人に喜んでもらえることが何よりも嬉しいのです。

もちろん、僕は一スタッフに過ぎません。ゼスプリに関わった全てのスタッフを尊敬しますし、感謝します。

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