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コマ撮りしてみた【空飛ぶドラえもん】

コマ撮りアニメーターの篠原健太です。

そして、趣味でもアクションフィギュアをコマ撮りして遊んでいます。

今回はドラえもんのフィギュアをコマ撮りしてみました。

さまざまなパーツが入っていて面白いです。フィギュアの作りはなかなか独特で、コマ撮りするのはちょっと難しそうですね。


僕は作り始めたらキリのいいところまでぶっ通しで作業してしまいます。今回も夜があけるまでやっちゃいました。

【現実的な道具を出してくるドラえもん】

15fps 約230コマ
撮影時間約7時間

声あてはマザえもんさんです。

僕が徹夜でコマ撮りしているので、こんなストーリーが思いついたのかもしれません。

夜な夜なドラえもんが出てきて眠気覚ましの商品をくれるというお話です。可愛いドラえもんから、ひみつ道具ではなく市販の眠気覚まし商品が出てきたら面白いなぁと考え作りました。と言いつつ、最初はどこでもドアを出したかったのです。しかしフィギュアに付属しているどこでもドアがコマ撮りには使えない形だったので変えたのです。

撮影の小話

フィギュアはタンクと呼ばれる道具で支えることがあります。支えるのはフィギュアが自立しない場合や空中にいる場合です。今回はドラえもんが空中にいるコマはタンクで支えました。タンクは後の編集で消します。

タンクに支えられたドラえもん

ライティングの実験

ライティングは夜っぽくしてスタンドライトの明かりが付いている雰囲気にしたかったので、全体を暗くしてスポットでテーブルを照らしました。
スポットだけだと周りが真っ暗になりすぎたので、全体をほんのり明るくするライトを足しました。

左がスポット 右が全体を明るくするライト。

全体を明るくするライトの色を赤にしてみました。
ドラえもんが青色なので、補色に近い色を当てるとどうなるか実験です。白っぽい光を当てるよりは、なんとなく全体的に深みが出た気がします。たぶん。

ドラえもんの出てくる引き出しを光らせる実験もしました。

光る引き出しから出てくるドラえもん

引き出しの中の明かりはスマホライトを仕込みました。(実際はスマホ二台)ドラえもんが異空間から出てきたように見せたいからです。

スマホライトの光でそのまま照らすと、木の色が反射して電球色になりました。ちょっと異空間っぽさを感じなかったので、スマホのライトにブルーのビニールを貼りました。

ブルーのビニールを貼ったスマホライト

ちょっと光量が足りなかかったですが、青っぽい色のほうが異空間の感じが出たので採用しました。

コマ撮り中にスマホの充電が切れてしまった!しかし引き出しの中と上側しか光は影響していなかったのでキャラがかぶらない限り問題はありません。編集で修正できます。

完成した動画はTwitterやInstagramに投稿しました。

篠原のTwitter

たくさんの方に感想をいただけて嬉しいです!
今回、「フィギュアコマ撮りに見えない」という感想が多いです。これはおそらくライティングの効果だと思います。いつもは全体的に明るく照らし、フィギュアの影も薄くライティングしています。しかし、今回はコントラストが強く生っぽいライティングになっているのでリアルな印象を受けたのかと思います。

色々実験してみると面白いですね。

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