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地方でいかにして撮るか【LUMIX100】

こんにちは、フォトグラファーのken Tnahashiです。

今月もPanasonicさんから提供していただいている【LUMIX G100】で撮影した写真をご紹介します。

今回使用したのは、LUMIX G100とM.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PROです。

G100にはコンパクトなズームレンズがお似合いです。

地方でいかにして撮るか

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地方でいかにして撮るか。地方在住の方なら一度は考えたことかあるかもしれません。私は埼玉県在住です。電車を使えば30〜40分程度で東京に出ることができる距離です。

「その程度の時間なら都会にでて撮れば?」と思われるかもしれません。おっしゃる通りなのですが、片道30〜40分かけて撮影に出かけるのは意外と面倒ですし、往復1時間以上も無駄にしたくない。移動する暇があるなら撮影したい。

それにコロナ禍ということもあって、電車に乗ってまで休日に東京に出かけたくないという気持ちもあります。

そこで私はここ数年、身近な場所(自転車で移動できる範囲)で撮ることを続けています。

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「電車で東京にすぐでれる距離なら住んでる場所は都会じゃないの?」とよく言われますが、残念ながら都会とはほど遠く、皆さんが頭の中にイメージしている地方都市そのものだと思ってください。

さすがに車がなければ移動できないというレベルではないので、その点でいえば都会かもしれません。スーパーやコンビニもたくさんあるし、なに不自由することなく生活できます。

しかし写真撮影のスポット的な意味合いで言えば「田舎だなあ」「映えないなあ」と感じます。駅前は賑わっているけど、少し離れれば畑や田んぼだらけだし、舗装されていない道もたくさんあります。

1番困るのは何を撮ったらいいか分からないこと。本当に何もないです。

あるのはイオン、畑、田んぼ、森、川、住宅、イオン。以上。

数年前までは都会のストリートフォトをメインで撮影していた私は「ここで一体何を撮ればいいんだ?」と頭を悩ませたものです。

頭がおかしくなってイオン周辺でかっこいい写真が撮れるかチャレンジしたくらいです。

じゃあ何を撮る?

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「何も撮れねえ」「全然映えねえ」

そんなこと言っても何も始まらないので、私は地方で「どんなものが被写体になるのか考えました」。

よく観察するといろんなものがあります。

身近な場所だと信号、歩道、店の看板、公園の遊具、道に咲いてる花、その辺を歩いている人、歩道橋、畑、川、池、森、山、ゴミ、落とし物、高速の高架下etc...

考えてみると意外とあるんですよね。後はその被写体たちをどうやったらカッコよく、面白く撮れるのか、ひたすら被写体と向き合い撮影し続けます。

都会に出ればSNSや写真集などでインプットしたかっこいいシーンを頭に浮かべて、それをなぞれば良いので比較的簡単にかっこいい写真を量産できますが、地方はそうはいきません。

そもそもお手本になるような写真を見る機会が少ないですし、有名なフォトスポットでもないので自分で開拓する必要があります。

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地方で撮り歩く時に、とりあえず落ちている変なものを収拾する癖をつけておくと良いトレーニングになります。キラキラした華やかな写真を撮っている人たちは絶対にこんな被写体撮らないので、僕たちは彼らとは違った視点を得ることができます。

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ゴミ箱の写真を何枚撮っただろうか。。。ゴミ箱って可愛くないですか?うん、頭おかしいけどスナップを撮る者としてはそういう感覚が大事なんだと思う。たぶん。きっと。


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田舎には大きな落とし物があります。車が普通に捨てられています。意味がわかりません。でも僕にとっては最高の被写体なので、古い車探しは楽しいです。

何十年も放置されて錆びれたボディ。。。最高じゃないですか。


映えない、映えない、映えない

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大事なので3回言いました。

地方は基本的に映えません。毎日のようにキラキラした映え写真をアップしているインスタ女子は絶対に来ません。

「このビニールハウス超映えるんですけど〜キャハハ〜」

絶対に言いません。


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ちょっと自虐的になってしまいましたが、上の2枚の写真のように光をコントロールすることによって、ファインダー越しの私の世界に仕上げることは可能です。

映えないなら、映えさせればいい、ホトトギス。

撮影時にSNSでいいねがたくさん欲しい!なんて考えていませんが、地方で映えさせたいならとりあえず夕景を狙いましょう。逆光をうまく使えばインパクトがあるように見せかけられます。

そうです。地方でも映えるのです。


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ごめんなさい。もしかしたら映えの定義を間違っているかもしれません。地方でもがいている僕なりの映え写真です。

伝えたいことは一つだけ

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いろいろ言うとりますが、伝えたいことは一つだけ。

都会だろうが、田舎だろうが、自分が撮影している街を愛し、徹底的に被写体と向き合うことです。

レペゼン埼玉!(埼玉出身ではございません)


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隣の芝はなんとか(青い)、地方生活者が都会に憧れる気持ちはしぬほど分かります。都会と地方の両地域を経験してきた僕だから言えることです。都会には都会の良さが、地方には地方の良さがあります。

それぞれ暮らす場所で被写体と真剣に向き合い、切磋琢磨しようじゃありませんか!

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最後に

ここまでお読みいただきありがとうございます。去年の5月から始まったLUMIX G100記事ですが、今月で終了となります。なぜかって?ええ、G100をPanasonicさんに返却しなければならないからです。

G100と出会ってからの11ヶ月間、出かける時はほとんどこのカメラと生活を共にしました。

もう私の大切なカメラの1つになっていました。ここでお別れか。G100よ。元気でな!

G100は最高のカメラです。

「MFT?綺麗に撮れるの?」そんなことを言われ続けてきました。しかし私の記事でMFTでも、いやMFTだからこそ最高の写真が撮れることを証明できたと勝手に思います。

それでは、長くなりましたがこの辺で。

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下のサイトでもLUMIX G100で撮影した作例を紹介しております↓↓

これまでのG100記事は下記にまとめています。興味がある方は是非ご覧ください↓↓

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