バイアスを制する者は人材紹介を制す:継続的成長のために
こんにちは!S hireの加藤です。
今回の記事では、「人材紹介におけるバイアスとの向き合い方」をテーマにnoteを書きたいと思います。
これは私が常々考えていることですが、前提としてこの仕事を継続するのは容易ではなく、成果を出し続けるためには、自分の中で生まれるバイアスを認識し、それと向き合いながら楽しんでスキルを高めていくことが重要です。
経験が生むバイアスのリスク
バイアスは、エージェントとしての経験が長くなるほど、過去の成功や失敗の経験を頼りにして無意識に生まれやすくなります。
視野が広かったはずが、経験を重ねることで次第に狭まり、遊びの部分が無くなり淡泊な進め方に偏ってしまうこともあります。特に中堅からベテラン層に見られる現象で、慣れから生じるバイアスが知らぬ間に視野を狭めてしまうのです。
具体的には、「頭の中でのマッチング」や「思考傾向の理解」にバイアスが現れることが多いです。例えば、ある候補者と企業とのマッチングをする際、自分の中で「この企業には合わない」と無意識に決めつけてしまい、他経由でその候補者が内定するケースがあります。これはバイアスが機会損失を生んだ一例です。
また、「思考傾向の理解」では、「この場面でこの人はこう考えているだろう」という先入観が生まれ、コミュニケーションの場面で十分なヒアリングを怠り適切なアクションへ繋げられないといったものです。これも、経験に頼り過ぎた結果、視野が狭まったケースです。
ここまでで既にエージェントの方は「あ〜わかる笑」となっている気がします。しかし、成果を最大化するには、このバイアスを意識し、調整していくことが不可欠です。
バイアスにどう向き合うか
では、どうバイアスと向き合うべきでしょうか。結局この仕事で重要なのは、バイアスを完全に取り除くことではなく、それが存在することを自覚し、個人/組織として向き合い最適な解決策を見つけるためにアジャストをすることです。失敗は避けられないものなので、それを学びに変えるマインドが必要です。この業界は失敗が多い仕事ですから、失敗を前提としてバイアスに向き合い、日々改善していく姿勢が求められます。
また、チームや組織としてバイアスに対処するためには、メンバー間で意見を交わし、指摘やアドバイスに対して自分なりの意見を持つことが大切です。S hireでは、失敗をオープンに共有し、チーム全体で学び合うルールメイキングとカルチャーを築くことに力を入れています。これにより、個々の判断が偏っていないかをチェックし、仮説や想像に頼りすぎず、客観的な情報や事実に基づいたコミュニケーションを重視しています。
このスタンスをし続けないと逆にエージェントとしては、どんどん老いていってしまうと考えています。バイアスは経験則とは異なり、邪魔をするものです。経験を積んでこそ得られる洞察は有効ですが、それを妨げるのがバイアスです。ここの理解が重要なポイントです。
経験年数を重ねる程に、リスペクトされるのは全く問題ないのですが、色々な声に耳を傾けるオープンマインドであり続ける必要があります。それは分かっているよと思いながらも改善行動へ移せていないと、ジワジワと押し寄せてきますので、自己管理とオープンな雰囲気、これが非常に大事です笑
野球のストライクゾーンが審判によって若干異なるように、企業や案件もそれぞれ異なります。現状を迅速に把握し、柔軟に対応する姿勢が求められます。適宜アジャストをしないと自分の得意なゾーンでしか勝負できなくなってしまいます。
バイアスと成長の関係
よくある光景かと思うのですが、新人がサプライズな成約を上げ、「え?あれ決まったの?」とベテランが驚くのは、あれも彼らがバイアスに囚われていないためです。
そしてこの仕事への飽きが生まれるのも、バイアスの影響も少なからずあると思います。勿論外的要因もありますが、慣れてきた方が「いつもやっていることは同じだ」「ある程度この仕事はマスターできた」と考えた途端に、この人材紹介の仕事はつまらなくなってしまいます。
失敗と向き合い、試行錯誤を続け、そこから学んだ経験が次に活かされるのです。そして、それをチームや組織で言語化し改善へのトライアンドエラーを理詰めで行い習慣化できるようになることが、更にこの仕事の奥深さを実感できるのかな・この仕事の醍醐味だなと思います。
最後に
色々と書きましたが、あくまで私の現段階の経験における考察でもありますし、更に精度を高めて、より良いサービス提供を心掛けていければと思っております。
また、S hireではこの様な議論を日々行っております。
面白そう!とご興味を持っていただいた方がいましたら、是非ともお話をさせていただければ嬉しいです。SNS経由でも何でも、ご連絡をお待ちしております!🙏🏻