とにかく暑い8月をNO出社にしてみた話(人材紹介の働き方)
こんにちは!S hireの加藤です。
先日、Amazonが完全出社回帰のニュースが流れました。Googleも、ZOOMも今はハイブリッドな働き方を推奨しています。各社様々な考え方があり、出社に関する方針を定めている現状です。
では「人材紹介事業の働き方」は何がベストなのか?を日々試行錯誤しています。個人的には出社 or リモート、という話だけではなく会社を構成するルールや組織、オフィス投資まで検討して答えを出す必要があり、そこまでを意識した体制構築をもっての最適解を出したい所存です。
この夏の小さなトライ
元々、我々S hireは、リモートで働くことが多いですが、毎週木曜日だけはメンバー同士オフラインで顔を合わせてランチとミーティングを行っています。
ただし今年の8月は「一ヶ月限定_フルリモート・出社なし」という働き方のスタイルに変更しました。
※前提として、弊社はまだまだ小さな組織であり、簡単にトライアンドエラーが可能な状態です。その間にやれることはやってみよう!のスタンスで今回の実施に至っています。
実は、この計画は7月後半に起きたある出来事がきっかけとなります。
ある猛暑日、暑いから蕎麦でも食べようと駅から少し離れた蕎麦屋へわざわざ行った際、行き帰りも暑さでネガティブな気持ちがメンバー間でも飛び交い、なんで暑さを起点に蕎麦を食べたいなんて思ってしまったんだ・・・と後悔をしているレベルでした。
この一連の出来事から、次は「暑いからもう何でもいい、とにかく近場にしよう」ともはやランチメニューではなく、場所で選んでいる自分達がいたことに気付き、更に猛暑が続く8月は「もう食べるのやめよう」という話になるのではないかと危惧をしました笑
ちなみに昨年も同じ感じで8月は「暑い」しか言ってなかった記憶です。
(やはり昨年が過去最高、今年が二番目だった様です。以下参照)
更に、S hireで働いているメンバーは小学生のお子さんがいる家庭が多く、子供が夏休み期間に入ったことによる、通常時の生活リズムからの変化→稼働時間の変化、が元々予想されていた時期でした。
ここにメンバー各自の夏季休暇取得なども入ってくるため稼働日数も減り、出社することが明らかにポジティブにならないなと考えました。
諸々まとめると、「暑くて生産性が下がる上に、普段と違う予定やto doが入ってくるので、物理的にこれまでより稼働時間が失われていく。何も変えない場合、恐らく8月後半へかけての疲労度も上がるため9月へのダメージも顕著になる(要は二ヶ月分のダメージ)と予想。そこから、8月は毎週木曜にオフラインで会ってランチとMTGをしていたものを、全てオンライン実施(=完全なるフルリモート)へ切り替えてみよう!」という意思決定の流れでした。
やってみての振り返り
そして実施してどうだったのか?を、positiveとmore(要改善)に分けて記載します。
#positive
・移動やランチがない分、8月の経費精算がとてつもなく楽だった
・時間生産性は担保でき、普段の行動量が落ちることはなかった
・ご支援の稼働数も落とすことなく9月を迎えられた
・コミュニケーション面も特に大きな問題はなかった
#more(要改善)
・メンバーが増え、入社してまだ間もないメンバーが多い場合は仕事の進め方の点で苦労するかもしれない?
→今回は、一ヶ月限定だったこと、組織がまだまだ小規模な為、業務への顕著な問題はありませんでしたが、もう少し規模が大きくなると何かしら問題になることはあるかもしれません。誰かにすぐ聞ける環境がないと円滑に仕事が進まない人が出てしまう現象ですね。
一方、普段からStockを意識し組織で実践をしているため、迷うことや惑わすことも少ないかもと感じています。これも日々改善を意識して話し合うために毎週アジェンダ立てをしっかり行い、to doを決め、週次でそのアクションの振り返りをしっかりとルーティン化することを徹底&継続しているS hireらしさの賜物かなという印象です。
・雑談的なコミュニケーションからの「学び」の機会の減少
→やはりここが一番の問題かなという印象です。オフラインでのミーティングやランチが減った分、話しているトピックから派生する雑談などは少なくなりました。特にご支援をしている案件の話や、上手くいかなかった話などはシェアすることでの気づきや学びもあったりするのでこの点は注意が必要な印象です。
一方、仕事の仕組み上、元々コミュニケーション頻度が高い組織でもあるため、その点は一定期間であれば大きな問題にはならないと感じました。
まとめと今後に関して
総じて、今回のトライをしたことはポジティブ面が非常に多かったなと感じています。そして、やはり日頃の積み重ねが今回の決断をより円滑に進められたのだとも考えています。
元々リモートメインで業務設計をしているため、流れていく情報や仕事のルールをStockしオペレーションを改善し固めることにフォーカスをしていたので、完全なリモートになっても、組織の中での問題になるようなことは起きずアジャストできたのだろうと思います。
このように柔軟に意思決定して動いていける組織はとても良いなと改めて感じました。
ただし、これを踏まえてでは実際に今後もフルリモートにしていくかというと、「NOではあるが、今回の様な期間限定はアリかもしれない」というのが現状の考えです。
やはり人と人なので、メンバーとの食事や対面での雑談を介してのコミュニケーションが減ってしまうのは、正直寂しいと感じましたし、上手く言葉で言い表せないですが、同じ釜の飯を食して全体で同じ方向に進んでいるかどうかは、組織としてつながりを強くしていくためにはとても重要だと思います。やはり雑談からの学びは本当に大事です。
しかしながら、上記の反省に記載したmore(要改善)は、自分たちで対策が講じられるコントローラブルな要素が多かったのに加え、過去からの積み重ねがよりワークする印象であったため、これは自分達らしさとして活用できる印象でもあるためです。
とはいえ、実際にフォーカスすべきものは成果/お客様への貢献であるため、それに繋がらないネガティブなことについては今回のトライに限らず今後もあれこれ柔軟に対応し、臨機応変に「健やか」な状態をキープできるようにしていきたいなと思います。
そしてS hireとしての「人材紹介事業の働き方」のベストを見出すべく今後も会社を構成するルールや組織、オフィス投資までの詳細を日々検討し、価値提供の最大化を可能とするスタイルを構築していきたいです。