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総合型地域スポーツクラブ研究所

総合型地域スポーツクラブのマネジメントをしている著者が、東京から長野県喬木村(人口6000人)へ移住して悪戦苦闘した軌跡や、総合型地域スポーツクラブの魅力や運営ノウハウ、そして埼… もっと読む
総合型地域スポーツクラブや筆者の挑戦のリアルな実態を曝け出しています。自ら体を張って行ってきた挑戦… もっと詳しく
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2020年11月の記事一覧

総合型地域スポーツクラブにおける行政主導のメリット・デメリット

 総合型地域スポーツクラブ マネジャーの上杉健太です。30歳の時に東京から長野県に移住をして、人口6000人の喬木村で会員数約550名の『一般社団法人たかぎスポーツクラブ』のマネジメントをしています。  さて今日は、『行政主導のメリット・デメリット』についてお話したいと思います。たぶんこういうのって突っ込んだ話をしないとあまり意味がないので、無料部分は少なくなると思います。お許しください。 喬木村の総合型地域スポーツクラブの事例 まずは、たかぎスポーツクラブの事例をお話した

意見を交換し、取り入れ、切り捨てる。

 総合型地域スポーツクラブ マネジャーの上杉健太(@kenta_u2)です。本当に、会費の値上げの議論は終わりが見えません。「会費は安い方がいい」という前提にみんな立つのですが、『お金』をただの交換装置とみなせば、払った額=価値なので、払う金額を小さくするというのとは、交換により自分の手元に残る価値も小さくするということをどう受け止めるのでしょうか。  私は、世の中に残って欲しいものには、お金を渡したい。よく使うサービスの会社の株は買うし、お気に入りの店にはお金を落とします。

“総合型地域スポーツクラブ”という思想

 総合型地域スポーツクラブ マネジャーの上杉健太(@kenta_u2)です。先日、母校の早稲田大学スポーツ科学部の学生さん達とオンラインでお話をしました。テーマは『就活』。今の私の仕事は、大学を出てすぐにやるべき仕事ではないなと思うので、仕事の紹介をするというよりも、転職を含めたキャリアデザインの話をさせていただきました。そこで話していて気が付いたのですが、私はよく考えたら、大学1年の時に地元の三鷹市にフットサルクラブを立ち上げて運営していたので、そこから数えると地域スポーツ

会員主体の運営のメリット・デメリット

 総合型地域スポーツクラブ マネジャーの上杉健太(@kenta_u2)です。クラブマネジャー歴6年7ヶ月、日本ランキング500位です。(『総合型地域スポーツクラブ研究所』調べ) まだまだこれからの男。人生余白だらけ。なので、まだまだ挑戦し続けます。でも最近は、現職の一般社団法人たかぎスポーツクラブのことばかり頭を使っていて、埼玉県富士見市での新しい挑戦の準備についてはほぼ手がついていません。もちろん、引っ越さないとできないことばかりというのが一番の理由ではありますが・・・。

他者と比較をしても仕方ない。納得度より成果を追求しよう。

 総合型地域スポーツクラブ マネジャーの上杉健太(@kenta_u2)です。先日、現在マネジメントをしている一般社団法人たかぎスポーツクラブの取材をしてくださった新聞記者さんに私の年収を聞かれて正直に答えたら、「え?そんな金額でやってるの?それはキツイね」と言われ、そう思われるような年収でいたら、いつまでも総合型地域スポーツクラブとか地域スポーツクラブとかクラブマネジャーの仕事は舐められたままだなと、逆襲を胸に誓っています。思えば私は子供の頃から、“チビ”ゆえに見た目で舐めら

総合型地域スポーツクラブスタッフの適性なお給料って?

 総合型地域スポーツクラブ マネジャーの上杉健太(@kenta_u2)です。フォローさせていただいているクラブマネジャーの先輩方が何やら色々な動きをされていて、これは負けてられないぞと鼻息を荒くしております。  今日は、お給料の話をしたいと思います。総合型地域スポーツクラブもそれなりの規模になってくると、従業員を雇ってマネジメントしなければならなくなると思います。そうなった時に必ず、「この仕事の適正な報酬っていくらなんだっけ?」となると思うので、今私がぶち当たっている問題に

“顔”をつくる必要性

 総合型地域スポーツクラブ マネジャーの上杉健太(@kenta_u2)です。現職の一般社団法人たかぎスポーツクラブの最終出勤日まで、あと1ヶ月ほどとなりました。それはつまり、私の次のチャレンジの始まりも近いことを意味しています。ドキドキとワクワクで一杯です。・・・と言いたいのですが、今の私の状況はというと、たかぎスポーツクラブの次の体制作りと予算作りで手一杯です。退職すると言っても、私はたかぎスポーツクラブを見放すつもりはありません。立ち上げこそしていませんが、ここまでクラブ

会費収入の増やし方

 総合型地域スポーツクラブ マネジャーの上杉健太です。新卒で入社して7年間働いたベネッセコーポレーションでは、予算などのお金を扱う仕事は大嫌いだったのに、たかぎスポーツクラブでマネジャーになってからは、かなりお金のことを発言しているので、たぶんクラブ関係者からは“金にうるさい人”と思われているはずです。うるさくて結構、ではありますが、私がお金のことを発信するのは、それが必要にも関わらず、他の人がやらないからです。特に地域スポーツクラブ界隈では、お金の話を嫌う人は多いです。「利

立てなおーす!

 総合型地域スポーツクラブ マネジャーの上杉健太(@kenta_u2)です。30歳の時に地域おこし協力隊として長野県喬木村に移住し、それから総合型地域スポーツクラブのマネジメントに従事しています。クラマネ歴6年半。まだまだ日本ランク500位です。 (総合型地域スポーツクラブ研究所調べ)  今日はドロドロの近況報告になります。私は心を鬼にする決断をしました。

個別にとらわれず、全体を見る。

 総合型地域スポーツクラブ マネジャーの上杉健太です。私があと1ヶ月ほどで退職してしまう一般社団法人たかぎスポーツクラブは、これまでにないくらいのバタバタな感じで次年度の事業計画や予算の作成に取り掛かっています。  実は今、その関連でなかなか厄介な問題に直面しています。ということで今回は、『個別の事情を解決する時に大切なこと』というテーマでお話したいと思います。  総合型地域スポーツクラブの会員には色々な人がいます。年齢、性別、職業、経済状況、みんなバラバラです。経済状況に

総合型地域スポーツクラブを学ぶ ~『スポーツSDGs概論』編~

 総合型地域スポーツクラブ マネジャーの上杉健太(@kenta_u2)です。長野県喬木村で一般社団法人たかぎスポーツクラブのマネジャーをやっています。2021年1月からは埼玉県富士見市で新たに総合型地域スポーツクラブの立ち上げに挑戦し、総合型地域スポーツクラブのさらなる普及にもう一歩踏み込んでいきます!  さて当マガジンは『総合型地域スポーツクラブ研究所』という名前で運営しています。そこには、総合型地域スポーツクラブのマネジメントをしている人や、これからしようとしている人に

『気持ち』だけで勝負しちゃダメです!

 総合型地域スポーツクラブ マネジャーの上杉健太です。私はここ1年くらい、『意思』という言葉をよく使うようになっている気がしています。というのも、クラブマネジャーになって6年半、年間予算400万にもいかないようなクラブを何とか2000万規模まで成長させてきて、従業員のマネジメントなども実質的にやってきて思うのは、マネジメントで一番大切なのはビジネススキルでも作業効率でも経歴でもなく、絶対に『意思』だと思うからです。「〇〇したい!」という意思です。むしろ、どんなにスキルが高くて

クラブに別れはつきものだけど、別れは「終わり」ではないという話。

 総合型地域スポーツクラブ マネジャーの上杉健太です。長野県喬木村という人口6000人ほどの小さな村の『一般社団法人たかぎスポーツクラブ』でマネジャーとして働いています。ただ、そこは2020年12月いっぱいで退職し、2021年1月からは埼玉県富士見市という人口10万人ほどの街で総合型地域スポーツクラブの立ち上げに挑戦します。  たかぎスポーツクラブでの最終日は12月23日と決まり、その日まで35日となりました。いよいよ、6年半以上もの間必死に育ててきたクラブとのお別れが近づい

金がなく、能力もなければ、時間を使うしかない。

 総合型地域スポーツクラブ マネジャーの上杉健太(@kenta_u2)です。一般社団法人たかぎスポーツクラブでの最終日まで、あと36日となりました。指導の現場では、ラストを意識してしまう為か、まだ誰も来ていない体育館やコートに、愛おしさのような、哀愁のような、不思議な感覚を持つようになってきています。人との別れだけじゃなく、慣れ親しんだ場所との別れでもあるということですね。この調子だと最後泣くかもしれませんね(笑)  さて今回は、私のような凡人が何かをしようとする時に、お金